先輩たちの声
舞台創作の現場から 「人生は生きるに値する」と伝えたい
制作部相浦 イリス
4年制大学 芸術学部 演劇学科 卒業
2016年入社。
東京営業部を経て2018年より制作部。
キャスティングチーム、プロダクション管理チームを歴任。
スタッフインタビュー
- 入社動機を教えてください。
- 大学で実践的な舞台制作や演劇史を学んだことが、観客の一人として観ていた劇団四季を仕事として意識するきっかけになりました。
どんな作品にも「人生は素晴らしい、生きるに値する」というテーマを持ち、一貫して理念を大切にしていること、同時に新しい作品づくりも積極的に続けている姿勢に惹かれたことが入社動機でした。
入社後もその思いは変わらず、実際に作品制作に様々な関わり方ができることに魅力を感じています。 - 現在の仕事の内容は?
- 制作部は作品制作や俳優に関わるあらゆる仕事を行っています。
以前は、新たに開幕する演目のオーディションを行ったり、ロングランで上演を続ける演目の出演予定を組んだり、キャスティングに関する業務を担当していました。
現在はプロダクションの進行・管理を担当しており、作品の開幕に向けた稽古スケジュールの立案や、稽古を主導するレジデント・ディレクター、舞台監督、営業部など様々な部署や担当者と調整を行っています。 - 仕事のやりがいは?
- 劇団四季の俳優は日々の鍛錬に務め、実力を磨き続けることで舞台に立っています。その努力と同じように、私たちの仕事も日々の地道な積み重ねのもとに成り立っていると感じています。 舞台は「なまもの」なので、計画どおりいかないこともあり、その都度柔軟な対応が必要になります。苦労も多いですが、多くの人が携わり作り上げた作品の幕が上がり、お客様が感動してくださっている姿を見るときには大きなやりがいを感じます。
- 仕事で大変だったことは?
- 感染症拡大の影響で、劇団の活動が制限されてしまうことが多くありました。作品制作に際しては、海外にいるクリエイターたちの来日が難しくなったことも、オーディション選考作業や、稽古進行に大きな影響を及ぼしていました。
感染症の終息は先が見えないなかでも、リミットは迫ってくるため、困難な状況下でも最善の方法を尽くせるよう、リモートを繋いだ作業をしながら、作品制作を進めていきました。 - 会社、部署の雰囲気は?
- 一見立場の違う[経営・技術・俳優]セクションが、作品主義の考えのもと力を結集させる、「劇団」ならではの強みがある会社だと思います。 年次で制限されることなく挑戦できる場が多くあるのも魅力です。 私の所属する制作部も、経歴や年齢も様々で個性的なメンバーが働いています。 昨今では感染症流行のため、時に様々な判断や対応力が求められる場面が増えましたが、困難な状況にも立ち向かう気概のある部署だと感じています。
- 学生時代の経験が役に立ったと思うことは?
- 「演劇」の仕事に就きたくて、ロビーでのお客様対応や舞台の仕込み・ばらしなど、様々なセクションのアルバイトをして、公演一つに対して様々な立場で携わった経験は、働き方の具体的なイメージに繋がりました。 また、様々な立場の人と関わることになり、相手の立場に立って考えることを鍛えられたことは、俳優や他部署などさまざまな人と関わる今の仕事に活かされていると思います。
- 就職活動をしている学生の皆さんに一言
- 自分の興味があることをきっかけに、とことん深掘りしていって幅を広げてみてください。
蓄えた経験や知識が自分の強みに繋がり、仕事にも活かされると思います。
ある1日のスケジュール
出社メールチェックなど事務作業 | |
打ち合わせ会議(部内の状況報告等)や、他部署との打ち合わせ(例:衣裳さんや床山さんと今後の製作物の相談等) | |
休憩食堂でご飯を食べます。 | |
稽古稽古場に入り、稽古進行を見守ります。 | |
打ち合わせ稽古終了後、本日の稽古を経て翌日以降のスケジュールや内容の見直し・立案を、レジデント・ディレクターや音楽部担当者と打ち合わせします。 | |
連絡、事務作業新たに決まった稽古予定や、変更点を俳優や関係部署に連絡。 | |
退勤 |
リフレッシュ方法
お休みに観劇や映画館に出かけて、新しいものにふれるようにしています。
配信などでもあらゆるものが楽しめるようになりましたが、実際に見に出かけたり、美味しいものを食べたりすることが楽しみになっています。