先輩たちの声
お客様を惹き込む ステージをつくり続ける
技術部 舞台監督助手担当成安 可奈
工業高校 建築科卒業
2016年入社
『ガンバの大冒険』『壁抜け男』『嵐の中の子どもたち』『ソング&ダンス 65』で、公演本番の舞台転換を担う。
その他多数の作品で本番付きスタッフのサポート業務(開幕時の補助など)
スタッフインタビュー
- 入社動機を教えてください。
- 中学生の頃に初めて四季の舞台を観劇し、自分を異世界に連れて行ってくれる演劇と出会いました。それからこの世界にのめり込み、舞台美術に興味を持つように。そしてあの時の自分がそうであったように、お客様を一瞬で作品の世界に誘うような舞台をつくりたいと、舞台監督助手を志望しました。
- 現在の仕事の内容は?
- 『王様の耳はロバの耳』では、開幕前に稽古場でスタッフの手が足りない場面の転換をしたり、舞台稽古で転換の様子を見て危険なところがないか、効率の良い方法がないかを確認したりするなど、本番の舞台が滞りなく進行できるよう、補助メンバーとしてサポート業務にあたりました。
『ソング&ダンス 65』全国ツアーの準備では、稽古場での転換作業のほか、全国のホールの情報、図面の収集やツアー公演に必要な資材などの整理を行っています。 - 仕事のやりがいは?
- ゼロから創り上げてきた作品が無事に初日を迎え、お客様の拍手や歓声が舞台裏まで届いてきたときに、一番のやりがいを感じます。舞台スタッフは直接お客様と接する機会はありませんが、お客様の温かい反応を感じることができると、また頑張ろうというパワーになります。
- 仕事で大変だったことは?
- 舞台稽古から初日までの数日間で、初めて触る舞台装置や仕掛け等を覚え、スムーズな場面転換に仕上げることです。これには、装置の構造をしっかり理解することや、クセを覚えることがとても大事なのだと学びました。また、体調管理も大切です。1日2回公演を週に5日行う「こころの劇場」を担当した際は、コンディションを維持して毎回の公演に挑むことに苦労しました。
- 会社、部署の雰囲気は?
- 毎日の舞台の完成度に慢心せず、より精度の高い舞台をお客様にお届けしようと常に考えている、素敵な方々ばかりです。また、皆さん舞台好きで、様々な作品についての意見交換ができ、舞台に対する考え方が広がる環境でもあります。
- 学生時代の経験が役に立ったと思うことは?
- ラグビー部のマネージャーを経験して、体力、筋力、忍耐力と臨機応変に動く力を身に付けることができました。舞台監督助手の仕事は全身の力を使って場面転換を行うことがほとんどです。そんな時に大きな物も動かせる力があれば、任せてもらえる仕事が増え、自分の可能性を広げることができます。
また、周りを見て行動する能力は舞台の仕事でもとても重要で、こちらでも学生時代の経験が生きています。 - 就職活動をしている学生の皆さんに一言
- 劇団四季の舞台をつくるために必要なことは、”舞台が好き”という気持ちと”やる気”次第だと思います。舞台裏について何も知らないからとあきらめることはありません。スタッフでも、知識がまったくないまま入ってきた方はたくさんいます。私もそうであったように、周りの先輩方のおかげで、仕事ができるようになりました。ウェブサイトをご覧の皆さん!勇気を持って一歩を踏み出し、一緒に素敵な舞台をつくりましょう!
ある1日のスケジュール
始業ミーティング(本日の稽古内容等を確認) | |
稽古開始状況に合わせて、場面転換や小道具の受け渡し等を行う | |
昼食社内の食堂でカンパニーの方々と休憩 | |
稽古再開状況に合わせて、場面転換や小道具の受け渡し等を行う | |
稽古終了稽古終了後に転換稽古をすることも | |
事務作業本日の稽古での変更点などの確認終了ミーティング(明日の予定などを確認) | |
退社 |
休日の過ごし方
休日はリフレッシュをしに旅行に出かけたり、舞台を観劇したりすることが多いです。昨年は50公演ほど観劇をしました。