どのような展開になるのだろうとわくわくしながら観劇させていただいた。
何と言っても印象に残りドキッとしたのはクライマックス、一郎彦が刀を放つシーン、その刀の動きに意表を突かれ会場からはどよめきとキャーと言う声も聞かれた。その演出に「こう来るのか、さすが劇団四季」と感心した。
人間の子に生まれ、バケモノに育てられた九太が自分の人生に誇りを持ち歌い上げるラストシーンは感動的であった。今までの人生にどのような過去があろうともそれをすべて受け入れ、そしてその上に前を向いてたくましく生きてゆけと言う若者への強いメッセージとエールを送っているように感じた。心の中で何かもやもやしている若者にはぜひ鑑賞していただきたい。観劇された方々の心を前向きにしてくれる作品である。