太陽煌めくアフリカの大地を舞台に、「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」をテーマとして繰り広げられる壮大なミュージカル『ライオンキング』。
その歴史は1997年、ニューヨーク・ブロードウェイで始まりました。開幕と共に『ライオンキング』は空前のブームを巻き起こし、1998年には演劇界最高の栄誉とうたわれる世界最大の演劇賞・トニー賞の中でも最も優秀な作品に贈られる最優秀ミュージカル賞を受賞。その他、最優秀演出賞、振付賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞、衣裳デザイン賞の計6部門を受賞し、さらにトニー賞のみならずグラミー賞やドラマ・デスク賞など数々の賞を受賞しました。
その一大ブームの火付け役となったのが、天才舞台芸術家 ジュリー・テイモア。世界的に大ヒットしたディズニーアニメーション「ライオン・キング」は、ジュリーの演出によって、素晴らしいミュージカルへと生まれ変わったのです。 アフリカの大自然に生きる動物たちを人間が演じるという難題を、アフリカンアートに加え日本の文楽や歌舞伎、インドネシアの影絵といったアジアの伝統芸能を融合したマスク(仮面)や・パペット(人形)を使用するといったユーモラスな手法で応えた彼女。
音楽は、ポップス界の巨匠エルトン・ジョン(作曲)とミュージカル界の重鎮ティム・ライス(作詞)が担当。舞台版では映画版より新たに8曲が追加され、中には南アフリカ出身のレボ・Mらアーティストが新たに曲を提供したものも。アフリカの言語「ズールー語」を用いて力強く響くそれらの楽曲は“生命の連環”の意味を謳う1幕冒頭のナンバー「サークル・オブ・ライフ」、アフリカ民族の誇りを高らかに謳う2幕冒頭のナンバー「ワン・バイ・ワン」などで効果的に用いられ、観る者を一気に広大なサバンナの大地へと誘います。
1998年12月20日、東京公演が開幕。ブロードウェイに続く海外初のプロダクションとして、また劇団四季の専用劇場・JR東日本アートセンター四季劇場[春](現・JR東日本四季劇場[春])のオープニング作品として開幕前から話題をさらった『ライオンキング』はその期待を裏切ることなく、東京、大阪、福岡、名古屋、札幌で人々を魅了し続けてきました。 東京公演は、2017年7月からは、四季劇場[夏](大井町)にて上演。そして、2021年9月からは、有明四季劇場(江東区有明)にて、無期限ロングラン公演に挑み続けます。 2018年には、日本上演20周年を達成。日本通算上演回数は13,000回を超えるなど、その歴史は留まることなく続いてます。
かつてない記録を打ち立てながら、これからも【進化・深化】し続けるミュージカル『ライオンキング』。日本演劇界のみならず日本のエンターテインメント業界に大きな歴史を刻み続けることでしょう。
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