『ゴースト&レディ』にまつわるトピックス

『ゴースト&レディ』は、19世紀の欧州で、
近代看護の礎を築いた"ランプを持った淑女"、フローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、
芝居好きなゴースト・グレイが紡ぐ不思議な絆を、史実を織り交ぜながら描くミュージカル。
物語を知るヒントとなるトピックスをご紹介します。

灰色の男/ドルーリー・レーン劇場

ドルーリー・レーン劇場は、ロンドン・ウェストエンドに実在するイギリス最古の劇場。1663年に最初に建設された。現在の劇場は1812年に建設された4代目。
この劇場に出没すると言われているのが「灰色の服の男/灰色の男」。本作に登場するグレイのモデルだ。彼が現れた演目は必ず成功すると言われている。

フローレンス・ナイチンゲール

本作のフローのモデル、フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)。
19世紀の欧州で近代看護の礎を築いた人物である。クリミア戦争で従軍看護婦としてスクタリ陸軍野戦病院へ赴き、その献身的なはたらきから「クリミアの天使」「ランプを持ったレディ」として知られる。

サムシング・フォー

「なにかひとつ古いもの」「なにかひとつ新しいもの」「なにかひとつ借りたもの」「なにかひとつ青いもの」
――これら4つを花嫁が身に着けると幸せになれるという婚礼にまつわる風習のひとつ。その由来は、イギリスの伝承童謡「マザーグース」の詩の一説とされている。
欧米では古くから知られており、ロイヤルウェディングと呼ばれるイギリス王室の結婚式でも取り入れられている。

クリミア戦争

クリミア半島をめぐるロシア帝国と、オスマン帝国他連合軍との戦争(1853~1856)。戦争技術の発達によりおびただしい数の負傷者が出た。
1854年、イギリスの戦時大臣シドニー・ハーバートがナイチンゲールにスクタリ出向を依頼。連合軍がロシア帝国に勝利し、56年パリ条約を終結。
歴史上初めて「世論」が戦局に大きな影響を与えたと言われている。

このほかにも、実在の人物がモデルとなったキャラクターや、歴史に基づいたエピソードが登場します。
ご観劇の際にはぜひご注目ください!