言葉にできない"心"を歌にするのがミュージカル
―― 東京公演の期間中は、頻繁に劇場に足を運ばれていたようですね。
知り合いがいろいろと観に来てくれたものですから、お礼を言うためによくロビーに立っていたんですよ。それを見たリピーターのお客さんたちが、「もしかしたら、藤田は劇場に住んでるんじゃないか」って(笑)。それはそれで、自分がシアター・ゴーストになったみたいでおもしろかったですけどね。
もちろん、何度も観劇しましたよ。主人公のフローとグレイをはじめ、僕が描いたキャラクターたちが実際に動いているわけですから、原作者としては感無量でした。