本連載のなかですでに題名とスタッフ・キャスト一覧だけちらりと紹介しておいたが、劇団四季のレパートリーに『越路吹雪ドラマチックリサイタル 愛の讃歌―エディット・ピアフの生涯―』(台本中井多津夫、音楽構成・編曲・指揮内藤法美、構成・演出浅利慶太)という舞台がある。越路吹雪という超大物スターを前面に押し立てていること、上演形態といおうか、上演形式といおうかそのスタイルが一連のミュージカルとかなり異るせいもあるのだろう、特別公演と銘打たれている。
歌曲をフィーチュアしたクラシック音楽の上演スタイルにオラトリオと呼ばれるものがあるが、そのポピュラー音楽版とでもいったらいいか。