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コラム

『ゴースト&レディ』名古屋公演の稽古が進んでいます

5月11日(日)に開幕するミュージカル『ゴースト&レディ』名古屋公演(名古屋四季劇場)。 横浜市の四季芸術センターでは、開幕に向けた稽古が進んでいます。

3月中旬には、演出のスコット・シュワルツさんが来日。 作品のブラッシュアップや、本作に新たに挑戦するメンバーを中心とした稽古が行われました。

演出・スコット・シュワルツさんの稽古の様子

スコットさんは、新たにカンパニーに加わった俳優たちに向けて、物語の時代背景やそれぞれのキャラクターの人物像について説明。そのうえで台本の読み合わせ稽古を通して、俳優たちの作品への理解を深めていきました。

また、各シーンやナンバーについて登場人物の立ち位置や動き、振付を確認するステージング稽古では、新たに出演を目指す俳優たちを出演経験キャストがサポートする場面も。 ステージングを整理したあとにはその場面を通して演じ、スコットさんからさらなるアドバイスを受けながら、各シーンを深めていきます。

スクタリ陸軍野戦病院に到着したフローたち看護団が、傷病兵の看病に取りかかる「世界一効く薬は」の場面。スコットさんは、「看護婦と傷病兵の関係性がそれぞれ具体的で、世界観が豊かに描けている。とても良いですね」とコメント。「看護婦の皆さんは、自分たちの中心がフローであることを忘れないように。一方で、フローの言葉を全員が受け入れていなくてもいいんです。指示に疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、何をしたらいいのかわからない状態のときに、みんなが指示を仰ぐ人はフローだということを心に留めておいてください」と、登場人物の関係性を確認していきます。

また、1幕の終盤、部屋で手紙を書くフローのもとにランプを手にしたグレイが現れ、二人で会話をするシーンでは、「この場面の最初は二人の間にぎこちなさがあります。でも二人はすでに親しい間柄になっているので、話しているうちに心地よい自然な空気に変わっていく」と説明。そして「グレイのさりげない動作にも、二人の距離感が現れている」と、台詞や動きの意図を一つひとつクリアにしつつ、演じる上でのヒントを提示しながら、俳優たちの心情を引き出し、共にシーンをつくりあげていきました。

『ゴースト&レディ』名古屋公演は、5月11日(日)から8月31日(日)までの期間限定公演。 ナイチンゲールとシアターゴーストが紡ぐ絆と奇跡の物語、ぜひ劇場でご覧ください。

(撮影:上原タカシ、樋口隆宏、劇団四季)

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