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コラム

『王子と少年』全国公演の稽古が進んでいます

4月19日(土)に全国ツアー公演が開幕するファミリーミュージカル『王子と少年』。
四季芸術センターでは、全国公演に向けた稽古が進んでいます。

今月2日(水)に千秋楽を迎えた東京公演は、子どもから大人まで幅広い世代の方々にお越しいただき、毎公演お客様の笑顔と温かい拍手に包まれました。この舞台の感動を全国へとつなげていくため、カンパニーはこの稽古期間を通して改めて作品と向き合っていきます。

お城で暮らす王子エドワードと、オンボロ横丁で貧しい暮らしを送る少年トム。
育った境遇はまったく違うのに、見た目がそっくりな二人は、遊び心から互いの衣服を取り換え入れ替わることに――。

4週間の公演を経て、ひさしぶりに稽古場で舞台装置や衣裳、ヘアー・メイクがない状態で演じることになる俳優たちに対して、「稽古着の状態でも、この場にいるオンボロ横丁の人々、宮廷の人々、そして番兵といった立場の違いがはっきりと分かるようにしたいです。今、みんなが力んで頑張ることで、それぞれが持つエネルギーが似ているように感じます」と、レジデント・ディレクターの荒木美保が指摘します。
そこでグループごとに異なる方法でシーンを演じてみることに。小さな家で暮らすオンボロ横丁の人々は、実際の立ち位置よりも間隔を狭くし、大きなお城で暮らす宮廷の人々は、間隔を広くとって演じます。その場にいるだけで観ている人に立場の違いがわかるように、それぞれのグループごとに立ち姿やその場に居ることへの意識を改めて見直していきます。
また、発声時の身体の使い方を見直したり、台詞の言葉一つ一つを具体的に紐解いていったり、基本にも立ち返りながら稽古は進行。お客様により良い舞台を届けようと、限られた稽古期間でも集中して稽古に臨むカンパニーの姿がありました。

『王子と少年』全国公演は、4月19日(土)にパルテノン多摩(東京都多摩市)にて開幕。その後、5月に南陽(山形県)、文京(東京都)、6月に昭島、練馬(東京都)など、全国各地を巡演します。
名作から生まれた真実と勇気の物語を、ぜひお近くの劇場でお楽しみください。

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