本日6日(日)、SMBCグループミュージカルシアター JR東日本四季劇場[秋](東京・竹芝) にて、海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京公演が開幕しました。
「SF映画の金字塔」といわれ、1985年の初公開から40周年を迎える今も高い人気を誇る、大ヒット映画シリーズの第1作をもとに創作されたミュージカル。本作の劇団四季での上演決定は、発表とともに大きな話題を集め、チケット初回販売分が瞬く間に完売、急きょ延長公演が決定するなど期待が高まるなか、ついに日本初演を迎えました。
この話題作をいち早く見届けようと、「四季の会」会員限定の事前抽選で初日公演のチケットを手にしたお客様が、熱量も高く続々と劇場へ。客席に入ると最初に目を引くのが「サーキットボード」と呼ばれる舞台装置。回路基板をイメージしたLEDボードが、壁面や天井に青い稲妻のごとく張り巡らされ、劇場空間はさながら近未来の世界に。作品への没入感を誘います。
期待に満ちたお客様のさざめき声の中、一筋の閃光のように響く、原作映画の旋律――「Overture」の生演奏が始まると、早くも客席の温度は上昇!
舞台は1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。ロックスターに憧れる高校生マーティは、科学者ドクが発明したタイムマシンの実験中に起きたトラブルによって1955年へタイムトラベルしてしまいます。そこで若き日の両親と遭遇し、母・ロレインに惚れられる事態に。両親が恋仲にならないと兄姉、そして自分の存在が消えてしまうという大ピンチ!奔放な母と気弱な父を結びつけて無事に1985年へ戻り、友人ドクを助けることができるのか......。
ドクの研究室を訪ねてきたマーティが、巨大なアンプでギターの爆音を響かせる冒頭シーンなど、映画でもお馴染みの場面が次々と登場。轟音と閃光とともに突如現れるタイムマシン・デロリアンに乗ってドクが登場するや、客席が大きく沸きます。
最新鋭の技術を駆使した圧巻のタイムトラベルシーンに目を見張り、物語の時代を反映した音楽や迫力のダンスに酔いしれ、個性豊かなキャラクターたちが奮闘するコミカルな姿に笑いがこぼれ、マーティとドクの友情に胸を熱くし――やがて迎える、驚きに溢れたフィナーレ。
カーテンコールでは「BACK IN TIME」が歌われ、盛大な手拍子で舞台と客席が一体となります。と、ここでサプライズが。舞台を見届けた海外クリエイティブスタッフ――台本/共同創作者のボブ・ゲイル氏、作詞・作曲のグレン・バラード氏、演出のジョン・ランド氏、グローバルプロデューサーのコリン・イングラム氏が舞台上へ。興奮でざわめく客席に向けて、ボブ・ゲイル氏がメッセージを送ります。
「45年前、ロバート・ゼメキスと私は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本を書きあげました。映画化を何度も却下されましたが、私たちはこの物語を成功させるという夢を諦めませんでした。そして2006年、次の大いなる夢として、この映画の舞台化を計画。この計画は多くの拒絶にあい、成功までに14年間もの時間を要しました。夢を実現するには、時に多くの拒絶に立ち向かう、内なる力が必要です。このショーを成功させるためにたくさんの人々、そして劇団四季の皆さんが苦難の道を歩んできましたが、それが今日ここで報われました。この夢を実現させた仲間たちに敬意を表します。そして観客の皆さんも、どんな夢であれ、決して諦めないでください。お互いに愛を持って、応援しあえば、夢がかなうかもしれませんから」
その後、客席はスタンディングオベーションで拍手と歓声が巻き起こり、劇場が幸福な一体感で包まれました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京公演の年内のチケットは残りわずか。現在、2026年3月29日(日)公演分までを販売中です。2026年4~9月までの延長公演チケットは、6月8日(日)より「四季の会」会員先行予約がスタートします(一般発売は6月15日(日)より)。
誰もが驚くとびきりの超大作エンターテイメントを、ぜひ劇場でご体感ください。
※舞台写真は舞台稽古より
(撮影:荒井 健、阿部章仁、樋口隆宏、劇団四季)