4月6日(日)、SMBCグループミュージカルシアター JR東日本四季劇場[秋](東京・竹芝)にて開幕する、海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
開幕まで約ひと月に迫った3月上旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)で、稽古場での総仕上げとなる「総稽古」が行われました。
「SF映画の金字塔」といわれ、公開から40周年を迎える今も世代を超えて愛される大ヒット映画シリーズの第1作をもとに創作されたミュージカル。2月初旬、海外クリエイター陣を迎え稽古が本格始動して以来、俳優たちは世界的傑作に挑む大きな喜びとプレッシャーの渦中に身を投じ、稽古を重ねてきました。
久しぶりの海外大型新作の総稽古をひと目見届けようと集った劇団関係者に向けて、演出のジョン・ランド氏が声を掛けます。
「ようこそ!皆さんの重要な役割は、今から素晴らしい時を楽しむことです。笑って、そして応援して。さあ、いきますよ。"ロックンロール"!」
独特な高揚感が満ちるなか、円陣を組む出演者たち。映画を彷彿させるオーバーチュアが鳴り響くと、稽古場は一気に1985年のカリフォルニア州ヒルバレーへ――主人公マーティ・マクフライが登場するやいなや、見学者から拍手が沸き起こります。
ロックスターに憧れる高校生のマーティは、友人で科学者の"ドク"ことエメット・ブラウン博士に呼び出され、デロリアンを改造したタイムマシンの実験を手伝うことに。しかし、あるアクシデントにより、思いがけず30年前の1955年のヒルバレーへタイムトラベルしてしまい......。
映画にも登場した「The Power of Love」や「Johnny B. Goode」をはじめ、登場人物たちの心情を鮮やかにつづるミュージカルナンバーが次々と展開。物語の時代を反映した音楽や迫力のダンス、マーティやドクが陥る危機的な状況の連続とともに飛び出すコミカルな台詞の応酬。そして全編に込められた前向きなメッセージと、彼らの友情が胸に迫るラストまで――畳みかけるような興奮が止まらない時間があっという間に通り過ぎ、終幕とともに大きな歓声と拍手が稽古場を包みました。

「奇跡のような4週間でした。劇団四季の皆さんと素晴らしい仕事ができたことを誇りに思います」というランド氏の激励を受け、カンパニーはいよいよ劇場での最終調整に臨みます。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京公演は好評につき、初回販売分(4~9月公演分)の劇団四季取り扱い分前売りチケットは完売。反響を受けて、現在、延長公演となる10月~2026年3月公演分のチケットを発売中です。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』運命の開幕日まで、あと18日。どうぞお楽しみに!
(撮影:阿部章仁、樋口隆宏、劇団四季)