全国各地の子どもたちに演劇の感動を届けるプロジェクト「こころの劇場」。
今年も子どもたちからたくさんの感想文が寄せられました。その一部をご紹介します。
まほうの言葉
川崎市立東菅小学校
6年 吉田唯愛さん
私はミュージカルを見るのは初めてでした。みんなが、
「楽しみだなぁ。」
と言っている中イメージがわきませんでした。
でも私は気づくとその劇にくぎづけになっていました。歌やダンスはもちろん、私はその迫力にしょうげきを受けました。特にエルコスにしょうげきを受けました。なぜなら、マイナスに見るダニエラの言葉をまほうのようにプラスの言葉に変えるエルコスを本当に尊敬しました。私はいつもダニエラみたいな目でみんなや自分のことを見ていましたが、エルコスを見て、そんな人がいるんだなぁと思い私もみんなや自分を見る目を変えることができました。この劇を見て、将来の夢が決まりました。私はエルコスみたいな人を変えることのできる人、そしてやさしく見方をプラスに変えれる人になりたいです。
自分自身の一歩へ
堺市立熊野小学校
6年 本田沙霧さん
この舞台では、色とりどりのセットやキャラクター達がとても魅力的で、まるでガンバ達の世界に入り込んだような気分でした。
特に、ガンバが仲間たちと共に困難に立ち向かう姿は見ている私達に強く勇気を与えてくれました。そして一場面一場面、その瞬間にもキャラクターたちの個性が際立っており、一人一人、あの子はここでこんな行動をするだろう。あの子はここでドカーンと言葉を発するだろう。と、自分でも不思議ながら想像が出来てしまいました!
私はこの舞台の中でも強く、主人公のガンバの人への優しさ、勇気・勇ましさが印象に残りました。
正直私とガンバは正反対な性格だと言えます。私にはガンバみたいな判断力や、物事に恐れず実行する勇気もありません。劇の途中でも私は無意識に、いいな。と、くちにだしていました。劇を見て、面白かったな~凄かったな~と、思う反面、私もガンバみたいになりたい。という強い憧れがありました。いつも私は実行しようにも勇気が出ず途中で諦めてしまいます。けれどこのお話をみて、ガンバを見て、背中を押してもらった気がします。これからはもう少し自分に自信を持ち、頑張っていきたい。と、強く思いました。
今回この舞台を見て、人物たちの人柄や思いに触れ、自分自身の成長にもつながったような気がします。大人も子供も楽しめる心温まる作品になっています。ぜひ、この作品をもっといろんな人に見て、感じてほしいなと思いました。
心に響きわたるすばらしい歌
仙台市立長町小学校
6年 北川太一さん
今日、ぼくは、劇団四季のミュージカル、『ふたりのロッテ』というものを見ました。
ぼく自身、ミュージカルというものをあまり知らずにいました。ですが、幕が上がり、『ふたりのロッテ』のお話が始まったしゅん間から、ステージや役者さんたちが、とてもキラキラとかがやいて見えました。役者さんたちの一つひとつの動きやはきはきと聞き取りやすい声、激しい動きをしているのにもかかわらず遠くまで響きわたるようなきれいな歌声、これらすべてがその役者さん一人ひとりをかがやかせているんだなと感じました。
そして、特にぼくが、すごいなと感じたことは役者さんの「表情」です。私達人間は、たくさんの感情などを表情で相手に表すことがあります。ですが役者さんたちはその表情一つひとつを役になりきって大きく表現しているのを見て、ぼくは、「人は、こんなにも表情で見ている人を感動させることができるんだ。」と思いました。
今日の舞台を見ている間、ぼくはちがう世界に入りこんでいるような気持ちになりました。今回見たのは、こころの劇場、『ふたりのロッテ』で、こころの劇場というだけあり、いろんな事を考えました。自分の人生は、まだたくさんの時間があります。ですが、その人生はだれのために使うものなのか、だれかにとらわれ、その人の未来にそって生きていくのか、それとも、自分自身が勇気を出して自分の生きたい人生を歩んでいくのか、その考えは、一人ひとり様々だと思いますが、ぼくは、自分の人生は自分自身のために使いたいと思います。この先の未来のことはまだ、だれもわかりません。ですが、今回のお話に出てくる、ロッテやルイーゼだって二人で力を合わせることでたくさんの願いをかなえることができました。ロッテやルイーゼのように、先がわからない時でも、勇気をふりしぼって、声を上げていくことで自分の未来を明るくしてくれる「光」が増えていくのではないかなと思います。
今回のミュージカルでぼくは、たくさんの勇気と希望をもらいました。これからも、ロッテやルイーゼが力を合わせたようにぼくも、信頼できる仲間達とともに、力を合わせてたくさんのかべを乗りこえていきたいです。