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コラム

『王子と少年』東京公演開幕に向けて――脚本を手掛けた石坂浩二さんが来団されました

3月7日(金)、自由劇場(東京・竹芝)にて開幕するファミリーミュージカル『王子と少年』。
2月下旬、本作の脚本を手掛けた、俳優の石坂浩二さんが来団されました。

『王子と少年』の脚本を手掛けた俳優の石坂浩二さん

石坂さんは1960年代に劇団四季の舞台に俳優として出演する傍ら、演出部に所属し舞台作りにも加わられ、1967年にニッセイ名作劇場第4作として初演された『王子とこじき』(現題:『王子と少年』)で台本と作詞を担われました。
今回、上演タイトル変更に伴う台本の一部改定にご協力いただいたことから、四季芸術センターを来訪。脚本家として、稽古をご覧いただきました。

見た目がそっくりな二人、王子エドワードとオンボロ横丁で貧しい暮らしを送る少年トムは、遊び心から互いの衣服をとりかえて入れかわることに。
ところが、汚いボロボロの服を着たエドワードは、人を見かけで判断する宮殿の大人たちから本物の王子だとわかってもらえず、城に戻れなくなってしまいます。
そんな時、エドワードと偶然出会ったマイルスは、貧しい身なりをしていても、凛とした威厳を見せるエドワードに興味を持ち、彼の家来となり助けようとします。

入れ替わった二人の少年に大人たちが振り回される様子をコミカルに描きながらも、「人を見かけで判断してはいけない」という現代社会にも通じる鋭いメッセージが込められているこの作品。
どんなときも勇気をもって真実を語るエドワードとトムの姿は、観る人に勇気と希望を届けてくれることでしょう。

この日は、本番同様の舞台衣裳やヘアー・メイクを身に着け、全幕を通して演じる「通し稽古」を実施。
物語のクライマックスには本作のテーマ曲「真実の歌」の歌声が稽古場いっぱいに響きわたり、終了後には石坂さんから激励の言葉をいただきました。
「初演(1967年)がずいぶん昔のことで驚いています。創作時、3稿目で台本が決定しました。1稿、2稿は浅利(慶太)さんから厳しく喝を入れられて(笑)。こうして劇団四季でずっと上演していただき、あの時の苦労も報われているように思います。
今日見せていただいて、みなさんよく稽古なさっているなと思いましたし、それぞれの役を愛していらっしゃることが伝わってきました。本当に素晴らしかったです。初日に向けて、頑張ってください」

『王子と少年』東京公演は、3月7日(金)から4月2日(水)まで自由劇場で上演。
その後、4月19日(土)多摩公演(東京都)を皮切りに、全国を巡演します。

子どもから大人まで楽しめる、名作から生まれたファミリーミュージカルを、ぜひこの機会にご覧ください!

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