3月7日(金)に自由劇場(東京・竹芝)で開幕するファミリーミュージカル『王子と少年』東京公演。
四季芸術センター(横浜市あざみ野)では、開幕に向けた稽古が進んでいます。
育った環境は全く違うのに、見た目がそっくりな王子エドワードと貧しい家の子トムが入れ替わってしまうことで起こる騒動を描いたこの作品。
物語の始まり、「未来はいつか来る」のナンバーでは、トムたちオンボロ横丁の人々とエドワード王子たち宮殿の人々の生活やそれぞれの夢が描かれます。
オンボロ横丁の人々の歌詞には、「ビーフシチュー」「デコレーションケーキ」といった食べ物への憧れがうたわれ、宮殿の人々は「ダイヤモンド」「ミンクのコート」といった装飾品を口にします。それぞれの暮らしを表す言葉がはっきりと聞こえるように、歌詞を台詞として発してみるなどして、一つひとつの言葉を確認しながら稽古は進行。
また、ナンバーの後半では、オンボロ横丁の人々は「夢さえみられない」、宮殿の人々は「お金を出せば買える」と、対照的な歌詞を交互に歌います。このパートでは、両者の対比をより際立たせるように、それぞれの声の出し方や表情にも違いを付けるようにというアドバイスが。
それぞれの人々が全く違う生活をしているという物語の背景を、観る人にしっかりと伝えることで、この後に起こる王子と町の少年が入れ替わるという出来事を、より印象的に見せることを目指し、稽古が続けられました。
『王子と少年』東京公演は、3月7日(金)から4月2日(水)までの期間限定。
また、その後には全国公演も開幕。4月19日(土)初日となる多摩公演(東京都)を含めたチケットの「四季の会」会員先行予約が、今週22日(土)より始まります。
二人の少年が入れ替わることで起こる騒動を通して、「真実を言う勇気」「本当の自分らしさ」など、今を生きるすべての人たちへの大切なメッセージをお届けするファミリーミュージカル。
この春休み、ぜひご家族みんなでお楽しみください!
(撮影:上原タカシ)