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コラム

『王子と少年』東京公演の稽古が始まりました

3月7日(金)に自由劇場(東京・竹芝)で開幕するファミリーミュージカル『王子と少年』東京公演。
1月中旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)にて開幕に向けた稽古が始まりました。

『王子と少年』は、小説「トム・ソーヤーの冒険」などで知られる作家マーク・トウェインの名作「王子と乞食」から生まれたミュージカルです。
国王の息子であるエドワード王子と、町で貧しい暮らしを送る少年トム・キャンティ。
ある日偶然出会ったふたりは、お互いの顔が自分そっくりであることに気づき、遊び心から着ている服を取りかえて入れ替わります。彼らが入れ替わったことにまったく気が付かない周りの大人たち。やがて様々な騒動が巻き起こり――。
どんな状況でも真実を語るふたりの姿は、"人を見た目で判断せずに本質を見ること"、"周りに流されずに真実を言う勇気"の大切さを教えてくれます。

稽古初日となったこの日は、台本の読み合わせを実施。
程よい緊張感のなか、生き生きとした台詞や迫力ある歌声が稽古場に響き渡り、活気ある稽古が行われました。

1967年に第4回ニッセイ名作劇場として初演されて以来、繰り返し上演され、多くの子どもたちに親しまれてきた本作。
世情を踏まえ、これまでの上演タイトル『王子とこじき』から『王子と少年』に改題することとなりましたが、「この作品を通して子どもたちに届けるものは変わりません」とレジデント・ディレクターを務める荒木美保が、これから本格的に始まる稽古に臨む心構えをカンパニーに共有します。
また、物語の舞台が16世紀のイギリスであることについて、「身分や格差の違いがはっきりと描かれているのは、それが当たり前だった時代だからです。自分の役が実際にどんな生活をしていたのか、調べてみましょう。そうすると、登場人物それぞれの"当たり前"がどういうことなのかもわかってくるはず」と俳優たちに課題を与えます。
「エドワード6世」「ヘンリー8世」など実在した人物をモデルとしたキャラクターも登場する本作。ご覧になる方も、歴史や時代背景を知ることで、より深くこの作品をお楽しみいただけることでしょう。

名作から生まれた、今を生きるすべての人たちの心を動かす勇気と真実の物語。
この春休み、自由劇場でお届けする心温まるミュージカルを、ぜひお楽しみください!

『王子と少年』東京公演

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