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コラム

『赤毛のアン』東京公演に向けて――稽古が始まりました!

12月3日(火)に東京・自由劇場で開幕するミュージカル『赤毛のアン』。10月下旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)にて、開幕に向けた稽古が始まりました。

原作はカナダの作家ルーシー・M・モンゴメリーによる代表作。とびきり明るく、おしゃべりが大好き、そして素晴らしい想像力で毎日をたちまち彩り豊かにしてしまう主人公、アン・シャーリーの物語は、出版から110年以上を経た今でも世界中の人々に愛されています。
アンの故郷プリンス・エドワード島で1965年から上演され続けてきた舞台を、劇団四季では1980年に初演。美しい村アヴォンリーの自然と人々に囲まれて成長してゆくアンの姿を爽やかに描き、本家本元のカナダ人スタッフからも「世界で最高のアン!」と絶賛されました。

約10年ぶりの上演にあたり、初演から本作に携わる者から新たに参加する者まで、年代も経歴も様々なキャストたちが一堂に会し、稽古初日を迎えます。
温かなオーバーチュアの音楽とともにコーラスが響き渡ると、稽古場には抜けるような青空と爽やかな風が吹くプリンス・エドワード島の風景が広がったかのよう。一枚ずつページをめくるように、アンの物語が綴られていきます。

稽古場写真

20世紀初頭のカナダ。プリンス・エドワード島の小さな村で暮らす年老いた兄妹マシューとマリラのもとに、孤児院からひとりの女の子がやって来ます。名前はアン・シャーリー。本当は男の子が来るはずでしたが、2人は彼女を引き取ることにします。
空想とおしゃべりが大好きで、まっすぐな性格のアンは、家でも学校でもさまざまな事件を起こしてしまいます。でもその明るく前向きな姿はしだいに周囲を魅了し、最初はとまどっていた村の人たちもアンのことが大好きになっていきます。
"腹心の友"となるダイアナや、本当は仲良くしたいのに、ついアンに意地悪をしてしまう男の子ギルバート、自然の中で生きて行くことの素晴らしさを教えてくれるステイシー先生、そして、誰よりもアンを実の娘のように優しく見守る無口なマシューと、厳しくも常にアンを気に掛けるマリラ。
大自然と人々の愛の中で、心豊かに成長していくアン。そんな彼女にも、やがて大きな試練の日がやってくるのでした......。

台本の「読み合わせ稽古」を終えると、レジデント・ディレクターを務める荒木美保が声をかけます。
「この作品の見どころの一つは、アンの成長物語であると同時に、アンに影響されて周囲の人々がどう変わっていくのかにあり、その交流が感動を生みます。なので、登場人物一人ひとりのキャラクターを色濃く描き、交流を丁寧に行うことが何よりも大切。皆さん個性は十分あるので、自身の持ち味を活かして、身体を自由にしていきましょう。肩肘を張り過ぎず、日常の生活を表現することを忘れずに。そして、相手の台詞が自分にどう影響するのかを常に意識してください」
その言葉を胸に刻み、カンパニーは開幕までの濃密な稽古に臨みます。

『赤毛のアン』東京公演は12月3日(火)から2025年2月16日(日)まで。好評につき、東京での追加4公演を決定。追加公演分のチケットは11月24日(日)より「四季の会」会員先行予約、12月1日(日)より一般発売を開始いたします。
また東京に続いて、2025年3月29日(土)から9月まで全国ツアー公演、10月4日(土)から11月24日(月・休)まで京都公演が決定しています。

モンゴメリー生誕150周年という記念すべき年に贈るミュージカル『赤毛のアン』。
人が人を思いやる心の温かさ、何気ない人生の中にある輝きを描く珠玉の舞台に、どうぞご期待ください。

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