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コラム

『美女と野獣』海外クリエイティブスタッフによる稽古が行われました

舞浜アンフィシアターにて上演中のディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜公演。
舞浜上演2周年を迎えた10月末、本作で演出・振付を手掛けたマット・ウェスト氏が来日し、ブラッシュアップ稽古が行われました。

マットさんによる稽古は2年前の開幕以来。
この貴重な機会に、関係キャストが劇場に集まり、シーンごとに代わる代わる演じながら稽古が行われました。

各シーンにおいて、マットさんは「もっとリアルな芝居を」とブラッシュアップを行っていきます。
例えば、ガストンがベルに結婚を申し込む「ひとりよがり」のナンバーでは、すべてが決められた振付に見えないように、音楽に合わせるのではなく自然に歩くようにするなど、動きを見直していきます。そのなかで、「この動きはバレエのように」などアクセントをつけることで、よりメリハリのあるシーンに。自信たっぷりなガストンと、そんな彼にうんざりしているベルのやり取りがコミカルに描かれる様子に、見学者から笑いが起きる場面も。

演出・振付のマット・ウェスト氏による稽古の様子

場面は変わり、野獣の城。夕食の準備ができても現れないベルの部屋に、野獣が城の召使いとともにやってくるシーン。
「ユーモアもあるシーンだけれど、この時点では野獣が怖い存在に見えるように、シリアスな感じを出したい。ベルは野獣に対して『自分に何をするかわからない』という恐怖心をまだ持っていてほしい。台本にはそうなるように書かれているので、信じて演じましょう」


また、癇癪(かんしゃく)を起こす野獣について、「演出としてベルに手をあげる動きをつけたけれど、野獣の怒りの矛先はベルではなく、自分の人生に対するフラストレーション。ベルをおどかすのではなく、野獣自身のなかから沸々と怒りがわいてくるような動きにしよう」と、短いシーンのなかでも登場人物のキャラクターや関係性がしっかりと見えるように描いていきます。

マットさんは、俳優個人の芝居を尊重しながら、どうすればよりクリアに見せることができるのか、いっしょに考えながらアドバイスを送ります。 「それぞれの人間性が噴き出すような芝居にしたい」と、マットさんは俳優たちに語りかけます。

「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」の稽古の様子

各シーンの芝居をよりリアルにブラッシュアップしていく一方で、「ここだけは"おとぎ話"のように」というシーンが。それは、心を通わせたベルと野獣が夕食のあとにダンスをする「美女と野獣」のナンバー。 踊り出す前、二人が手を取り合う姿をゆっくりと見せ、またダンスの動作一つひとつを丁寧に見直すことで、月明かりの下で踊る二人の姿がおとぎ話のように、より幻想的に描かれていきます。


『美女と野獣』舞浜公演は、2025年4月公演分まで発売中。
世代を超えて愛されつづける不朽のラブストーリーを、この機会にぜひ劇場でご覧ください。

『美女と野獣』舞浜公演

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