11月11日(月)の開幕に向けて、上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)にて舞台仕込み作業が進められているミュージカル『キャッツ』広島公演。その様子をメディア関係者に公開する舞台仕込み取材会が開催されました。
『キャッツ』の舞台は都会のゴミ捨て場。その世界観を作り出すため、舞台上はもちろん客席の隅々まで、猫の目からみた大きさ=実物の3~5倍サイズの巨大なゴミのオブジェが飾られています。客席に一歩足を踏み入れた瞬間、"猫の世界"が広がる舞台美術は、本作の見どころの一つです。
取材会では、1983年の日本初演から舞台美術を担当している広島県出身の土屋茂昭氏と、舞台監督・村田舟が、舞台装置や本作の世界観、デザインについての解説を行いました。土屋氏は集まった報道関係者へ「この作品の特徴の一つであるゴミのオブジェの中には、初演から飾られているものもあれば、今回の広島公演のために製作されたゴミもあります。その一つひとつに大切な"メモリー"が込められているので、お客様にも思い出をたどる拠りどころにしてもらえたら。"キャッツ・ワールド"という濃密な空間で、お客様それぞれの"メモリー"を持ち帰っていただけたら」と説明。また、"ご当地ゴミ"と呼ばれる、上演地ゆかりのゴミが披露されました。
今回の広島公演では、広島みやげの新定番「あたらしもみじ」や、伝統的な技術が注ぎ込まれた「熊野筆」のメイクブラシなど、計18種類のご当地ゴミが飾られます。ご観劇の際は、ぜひご注目ください。
また開幕に先立ち、10月26日(土)~10月27日(日)、広島市内で開催される「ひろしまフードフェスティバル2024」にて、『キャッツ』紹介コーナーが設置されます。これまでの様々な公演地ゆかりの品をモチーフにした "ご当地ゴミ"の展示や、プロモーション映像の上映を予定しています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
『キャッツ』広島公演は11月11日(月)開幕。約12年ぶりに広島へ帰ってくる本作に、どうぞご期待ください!