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コラム

『バケモノの子』名古屋公演に向けて――通し稽古が行われました!

9月11日(水)開幕の名古屋公演が迫るミュージカル『バケモノの子』。
8月下旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)で進行中の稽古は、いよいよ全幕を通して行う「通し稽古」の段階に入りました。

「小返し稽古」で使用していた仮設の舞台装置はひと足先に解体され、装置や機構の位置を示すラインだけが引かれた稽古場。身一つで臨む俳優たちの熱演により、そこに人間界とバケモノ界をまたぐ壮大な世界が立ち現れます。
荒くれものだが心に強い信念をもつバケモノ・熊徹と、母を亡くしひとりぼっちの人間の少年・蓮。バケモノの世界"渋天街"の宗師継承争いを背景に師弟となった二人は、ぶつかり合いながらも、まるで本当の親子のような絆を育んでいきます。しかし蓮は成長するにつれ、人間とバケモノの間で自分は何者かと思い悩むように。一方その頃、蓮と同世代で熊徹のライバル・猪王山の息子である一郎彦は、バケモノらしいキバが生えてこないことに、人知れず苦悩し――。
血のつながりを超えた親子の絆、人間の心の闇と輝きを描く物語が怒涛の展開で綴られ、やがて清々しさに満ちたラストシーンを迎えます。
通し稽古を見届けて、演出・青木豪氏は「本当にすごくおもしろかったので、安心して送り出せます」とひとこと。「もっとおもしろくなるのではと欲が出て来るので」と、メインキャストからアンサンブルまで、一人ひとりへ細かなアドバイスを送ります。さらに高い完成度を目指し、俳優たちも一つひとつの指摘を自分のものにすべく受け止めます。
このあとカンパニーは名古屋四季劇場へ。舞台上での最終調整に入ります。

『バケモノの子』名古屋公演は9月11日開幕、2025年2月9日までの期間限定。
名古屋で"初演シリーズ"のフィナーレを飾る、劇団四季渾身のオリジナルミュージカルを、どうぞお見逃しなく!

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