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コラム

『バケモノの子』名古屋公演に向けて――稽古が進んでいます!

9月11日(水)の名古屋公演開幕に向けて、四季芸術センター(横浜市あざみ野)で稽古を進行中のミュージカル『バケモノの子』。8月中旬には、稽古場に仮設された舞台装置を前に、シーンを区切って繰り返す「小返し稽古」が始まりました。ここからは、名古屋で基本的な稽古を積んできた子役たちもカンパニーに合流。外は連日の猛暑に見舞われる中、稽古場でも熱い奮闘が繰り広げられました。

ある日行われていたのは、1幕の稽古。
母を亡くした9歳の少年・蓮は、失意の中でさまよう渋谷の街から、バケモノたちが暮らす異世界"渋天街"へと迷い込みます。そこで最強のバケモノ・熊徹と出会い、ひとりで生きる強さを求めて熊徹に弟子入り。九太と名付けられます。
熊徹の旧友の多々良と百秋坊を始め、渋天街のバケモノたちが、九太に修行の"イロハ"――掃除、洗濯、料理を教えるナンバー「修行」。バケモノたちの温かい介入によって、こわばっていた九太の表情がみるみるほどけていく様は、緊張を滲ませながらも大人たちとの稽古に食らいつき、成長を遂げようとする子役たちの姿に重なります。
1幕の見どころの一つであり、ひたすら明るく楽しいこのダンスナンバーでは、九太を演じる子役が大人たちの間をすり抜ける動線など、シーンがさらにスムーズに進むよう、細かい部分まで改めて調整します。

その後、九太が熊徹との修行を経て17歳のたくましい青年に成長するシーンや、熊徹のライバル・猪王山の息子で九太と同世代の一郎彦が、人知れず苦悩を吐露するシーンなどを経て、1幕ラストまでの一連のシーンが繰り返されました。
子役の立ち位置や動線、体の向きまで丁寧に確認しながら稽古が進む中、大人キャストも同枠のキャスト同士がアドバイスや意見を送り合い、入念な確認を欠かしません。

また、アンサンブルキャストが集まり、2幕冒頭「ハロウィン・ナイト!」のシーンも稽古が行われました。渋谷の街でハロウィンの仮装に興じる若者たちの激しいダンスナンバー。本番の舞台では大小様々な衣裳を身に着けて踊るため、振付のメリハリをより一層明確にすべくナンバーを通すと、稽古場に熱狂的な渋谷の雑踏が立ち現れたかのような迫力が。稽古場での感覚を大切に、本番に向けたチャレンジが続きます。

『バケモノの子』名古屋公演は9月11日(水)開幕。名古屋の街を熱い感動で包む、絆と成長の物語を、どうぞお楽しみに!

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