本日15日(木)、大阪四季劇場にてミュージカル『ウィキッド』大阪公演が開幕しました。
名作文学「オズの魔法使い」の前日譚(ぜんじつたん)として、後に "善い魔女"と "西の悪い魔女"と呼ばれることになるグリンダとエルファバの知られざる友情と絆を描いた本作。見た目も性格も正反対で最初は衝突するも、次第に心を通わせ、やがて別々の道へと進んでいくふたり。恋に、友情にと悩みながらも未来に突き進もうとする等身大の少女たちの姿に、「自分の意志で道を決める強さ」や「違う生き方を尊重することの大切さ」といったメッセージが込められています。
開場とともに、劇場内はこの日を心待ちにしていたお客様の熱気で満ちあふれ、その中には緑色のアイテムや公演グッズを身に着ける方々の姿が。にぎわうロビーを抜けて客席へ向かうと、開演の時を待つ皆様を本作のシンボルでもある巨大な「ドラゴン時計」がお出迎えし、一気に夢と魔法の世界へと誘います。
物語の始まりを告げる迫力のオーバーチュアが響き渡り、ゆっくりと幕が上がると、「待っていました」と言わんばかりに熱い視線が一気に舞台へと注がれます。魔法に包まれた世界観を表現する、色鮮やかな舞台美術と煌びやかな衣裳の数々、そして「魔法使いと私」や「ポピュラー」「自由を求めて」など、グリンダとエルファバの心境を映し出すナンバーが披露されるたびに大きな拍手が送られ、客席の高揚感も最高潮に......。終盤、それぞれの道を選択したふたりが過去を振り返り、友情を確かめ合って歌う「あなたを忘れない」では、涙をぬぐう姿もあちらこちらで見られました。
約3時間の上演もあっという間に過ぎ、終幕の時――。カーテンコールでは、興奮冷めやらぬ表情を見せるお客様から俳優たちへ割れんばかりの拍手が。スタンディングオベーションとなった客席から送られる絶え間ない喝采に、ステージでそれに応える俳優たちも万感の表情を浮かべていました。
約15年ぶりの開幕となる『ウィキッド』大阪公演は、2025年7月6日(日)まで。"再演希望ナンバーワン"の感動の物語をぜひ劇場でご覧ください!
※舞台写真は舞台稽古より
(撮影:野田正明、劇団四季)