『エルコスの祈り』全国公演が千秋楽を迎えました

8月15日（木）、ファミリーミュージカル『エルコスの祈り』全国公演が、埼玉県「ウェスタ川越大ホール」にて千秋楽を迎えました。

学校や親たちから落ちこぼれ・問題児と決めつけられた子どもたちが集まるユートピア学園を舞台に、厳しい管理と規律により夢や個性を失った子どもたちと、心を持つロボット・エルコスの交流を描いたこのミュージカル。
昨年8月に東京・自由劇場にて開幕した本作は、その１ヵ月後からは全国ツアーとして各地を巡演。全国公演と並行して、地元の子どもたちを劇場に無料招待するプロジェクト「こころの劇場」（※）も実施され、1年にもおよぶ旅を続けてきました。

地元の方々との温かな出会いに励まされながらたどり着いた千秋楽公演。
心を閉ざしてしまった生徒たち一人ひとりに優しく語りかけ、個性を見出そうとするエルコスが、物語のクライマックスで歌う「思いやりの心」「許す心」のナンバーでは、会場が温かく、静かな感動に包まれます。
カーテンコールでは本作のテーマ曲「語りかけよう」を、出演者が客席まで降りて歌い、エルコスたちとの別れを惜しむように温かい拍手が送られ続けました。

全国公演のファミリーミュージカルは、『ガンバの大冒険』が引き続き2025年3月まで各地を巡るほか、『ふたりのロッテ』が9月21日（土）から全国ツアーに出発。
また、全国公演巡演中の『ジーザス・クライスト=スーパースター』［エルサレム・バージョン］は11月17日（日）まで旅を続けます。
劇団四季は、これからも日本全国の皆さまに多彩な舞台をお届けします。どうぞご期待ください。

（※）「こころの劇場」は、演劇の感動を通じて子どもたちに豊かな心を育んでもらいたいと願い、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が主催し、また、この趣旨に賛同してくださる企業・団体、行政の方々のご支援をいただきながら実施しているプロジェクトです。
2024年度の対象演目は、『エルコスの祈り』『ガンバの大冒険』『ふたりのロッテ』の3演目。『エルコスの祈り』は、8月30日（金）北海道「札幌文化芸術劇場 hitaru」にて最終公演を迎えます。