今月15日(木)にいよいよ開幕するミュージカル『ウィキッド』大阪公演(大阪四季劇場)。
8月上旬、横浜市あざみ野の四季芸術センターでは、稽古場での総仕上げとなる「総稽古」が行われました。
本番同様に衣裳・メイクをつけて行われた最終通し稽古。開始時刻が近づき、準備が整ったキャストが順に集まるなか、オズの国の人々を演じるアンサンブルが稽古場の中央へ。円になり、オープニングナンバー「グッド・ニュース」の出だしのハーモニーを確認すると、お互いに目を合わせて笑顔で小さくうなずきます。
静かな緊張感と集中力に満たされた稽古場に、レジデント・ディレクターの荒木美保の「スタンバイ」という落ち着いた声が響き、一つ手が打たれると、力強いオーバーチュアが鳴り響きます。
緑色の肌と魔法の力を持つエルファバと、金髪の美しい人気者グリンダ。
見た目も性格も正反対で、お互いを嫌い合っていた二人ですが、ある出来事をきっかけに心を通わせるように。
グリンダがエルファバを人気者にしようと、おしゃれや振る舞い方についてレッスンするポップなナンバー「ポピュラー」では、稽古場に集まった劇団員から何度も笑いがこぼれます。
憧れの大都会・エメラルドシティを訪れた二人は、国を支配するオズの魔法使いの秘密を知ったことで別々の道を進むことに......。物語のクライマックス、別れの時が迫る二人が、互いへの想いを歌うナンバー「あなたを忘れない」では、涙をぬぐう見学者も。
稽古が終わると、熱い拍手が沸き起こりました。
稽古場で向き合った課題と積み重ねたものを信じ、カンパニーはいよいよ大阪へ。
観る人すべてに魔法をかける珠玉の舞台を、どうぞお見逃しなく!
『ウィキッド』大阪公演