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コラム

『ウィキッド』大阪公演の稽古が進んでいます

8月15日(木)に開幕するミュージカル『ウィキッド』大阪公演(大阪四季劇場)。
7月上旬に始まった稽古は、台本の読み合わせ稽古、立ち位置や動線を確認するステージング稽古を経て、場面ごとに区切って繰り返し演じる「小返し稽古」へ。

ある日行われていたのは、1幕の小返し稽古。
物語の舞台は、人も動物も同じ言葉を話し、ともに暮らす自由の国・オズ。
シズ大学に入学した緑色の肌と魔法の力を持つエルファバは、美しく人気者のグリンダとルームメイトに。見た目も性格もまるで違う二人は、始めは互いに嫌悪感を抱き反発し合いますが、お互いの心に触れるうち、次第にかけがえのない存在になっていきます。

まずは物語の冒頭から、シズ大学でのエルファバとグリンダの出会い、そして二人が激しく衝突する様子をコミカルに描くナンバー「大嫌い!」まで、シーンを続けて通します。稽古を見守るレジデント・ディレクターの荒木美保は俳優たちに、力が入りすぎていることを指摘。
ブレスを深くとり、劇団四季の方法論「母音法」で台詞を話すことなど、あらためて基礎をしっかりと押さえながら、シーンごとに柔軟性や緩急といった程よい"抜け感"を作っていけるよう、導きます。

エルファバとグリンダがそれぞれの道を進むことを決意する1幕最後のビッグナンバー「自由を求めて」の稽古では、物語の鍵となる台詞や歌詞を荒木が取り上げていきました。
繰り返し登場する「自由を取り戻す」、そして、二人が気持ちを一つにする「負けはしない」。言葉をひも解き、具体性を持たすことによってこそ、お客様に感動の本質が届けるべく、基本に立ち返りながら歩みを進め、シーンを深めていきました。

『ウィキッド』大阪公演は、2025年7月6日(日)までの上演です。現在、25年3月30日(日)公演分までのチケットを発売中。早めのご予約がおすすめです。
15年ぶりの大阪での開幕に、どうぞご期待ください。

(撮影:荒井健)

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