KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉にて8月11日(日)に千秋楽を迎えるミュージカル『オペラ座の怪人』。その次なる公演地がこの度決定いたしました。福岡・キャナルシティ劇場で、2025年秋の開幕を予定しております。
2022年4月、『キャッツ』福岡公演千秋楽をもってキャナルシティ劇場の長期的な専有使用が終了して以降、九州・福岡のお客様とは全国公演の巡演を通じて交流を続けてまいりました。一方で、四季には「文化の東京一極集中の是正」という劇団創立以来掲げる理念があります。さらに、お客様から福岡での長期公演復活を望む声を数多くお寄せいただいたことを受け、かねてより、劇場の運営会社と、長期使用に関する交渉を続けておりました。そしてこのたび、幸いにも条件が整い、数ヵ月の公演が可能な期間のレンタルをお許しいただけたため、『オペラ座の怪人』のロングステイ公演が可能になったのです。
物語の舞台は、19世紀のパリ・オペラ座。劇場で奇怪な事件が立て続く中、何も策を講じない支配人たちに腹を立てたプリマ・ドンナのカルロッタが舞台を降板。急きょ彼女の代わりを務めたのがコーラスガールのクリスティーヌでした。舞台は大成功をおさめますが、その陰には、彼女に歌を教え、そして劇場で数々の事件を起こしていたオペラ座の怪人の姿が。その一方、舞台上のクリスティーヌに熱い視線を送るのは、彼女の幼なじみであるラウル子爵。ふたりは再会を喜びますが、それを機に怪人の行動は次第に狂気を増し、オペラ座全体を巻き込む大事件に――クリスティーヌを巡る愛の物語がたどり着く結末とは......。
横浜公演中の今年4月には日本上演36周年を迎え、連日割れんばかりの拍手をいただいている本作。現代のモーツァルトとも称される作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーがつづる荘厳で美しい楽曲、細部までこだわり抜かれた華やかな衣裳や舞台装置、そして妖しく輝く巨大なシャンデリアなど、その魅力は数多。時代を超えて愛され続ける珠玉のミュージカル『オペラ座の怪人』が、福岡の地に新たな感動をお届けするその日を、どうぞお楽しみに。