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コラム

『ふたりのロッテ』東京公演に向けて――稽古が進んでいます

7月21日(日)に開幕するファミリーミュージカル『ふたりのロッテ』東京公演(自由劇場)。四季芸術センター(横浜市あざみ野)での稽古は、早くも折り返し地点を迎えました。

各シーンやナンバーのステージングがひと通りつけられ、小返し稽古を経て行われた次なる作業は、全幕を通す「荒通し」稽古。
この日初めての荒通しとあり、集中力と緊張感が漂う稽古場に、物語の始まりの合図ファンファーレが――ドイツとオーストリアで離ればなれで育ったふたごの物語が始まりました。

「荒通し」が終わると、レジデントディレクターの荒木美保から「初めての通し稽古だったので色々発見があったと思います。自分のやることでいっぱいにならず、相手に対して心を開きましょう。そのためにまずは自分から心を開くこと。そうやってお互いに交流をしていってください」と、キャスト全体に対して言葉が掛けられます。その後、荒木から俳優一人ひとりにアドバイスと課題が共有されます。

『ふたりのロッテ』は、両親の事情で離ればなれに暮らしていたふたごの姉妹が、力を合わせて困難に立ち向かい、家族の絆をとり戻そうとする、感動の物語です。
まず荒木が伝えたのは、ドイツのミュンヘンで育ったロッテとオーストリアのウィーンで育ったルイーゼが、ドイツのケーニッヒ湖のほとりにある「子供の家」にやってきた場面。先に「子供の家」に来ていたルイーゼとウィーンから来た子どもたちが、ミュンヘンから来た子どもたちを出迎えるナンバー「自然讃歌」について、「作品のテーマでもある自然を讃える歌詞を大切に。その歌詞のエネルギーを振付にも反映するように」と指示が。また、タンバリンを使った振付では、タンバリンの捌き方やつま先の動きまで細かい確認作業が行われました。

まるで鏡のように瓜二つのロッテとルイーゼ。ふたりはやがて、自分たちはふたごの姉妹であることに気がつきます。ふたりは家族4人で一緒に暮らせるようにと願い、お互いになりすますことを計画。ロッテはルイーゼを装ってウィーンへ、ルイーゼはロッテを装ってミュンヘンへ向かい――。
それぞれの故郷へ帰る「故郷へ」のダンスナンバーでは、荒木から「周りに合わせようとしてセーブしないように。もっとやり切ったなかで歌や踊りを合わせていきましょう」とアドバイス。本作の見どころの一つである子どもたちのダンスシーンがさらに輝きを増すように、一人ひとりの意識を合わせて、繰り返し取り組みました。

『ふたりのロッテ』は7月21日(日)から8月25日(日)まで東京・自由劇場で上演。その後、9月21日(土)より日本全国を巡演します。夏休みの思い出に、ぜひお楽しみください!

(撮影:阿部章仁、荒井健)

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