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コラム

最新ミュージカル『ゴースト&レディ』の創作の現場から――総稽古レポート

5月6日(月・休)に開幕する最新ミュージカル『ゴースト&レディ』東京公演(JR東日本四季劇場[秋])。
4月上旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)にて稽古の総仕上げとなる総稽古が行われました。 劇団内に公開されたこの稽古には、新たな挑戦を一目見ようと多くの劇団関係者の姿が。稽古前、期待の眼差しを向ける見学者たちへ、演出のスコット・シュワルツさんが語りかけました。

「ウェルカム、仲間の皆さん!『ゴースト&レディ』を初めて体験してくださり、ありがとうございます。今日ご覧いただくのはまだまだ製作途中のものです。もっと稽古をしなくてはいけないところもあります。ですが、私たちはここまで創ってきたものを皆さんとシェアできることを誇りに思っています。ぜひ楽しんでください!この物語にのめり込んでもらえたら嬉しく思います」

期待の眼差しが向けられるなか、いよいよ稽古がスタート。
看護の道を志し自らの信念を貫こうとする令嬢・フローと、彼女と奇妙な約束を交わし行動をともにすることになる劇場のゴースト・グレイ。互いの心に触れるうちに、相容れないはずの二人の間に不思議な絆が芽生え――。
物語の世界に一瞬で引き込まれる巧みな演出、めくるめく展開、そして印象的に繰り返される旋律と登場人物の心情を歌い上げるドラマティックなナンバーに、稽古場にいる全員が夢中になって物語の行方を見守ります。
拍手、笑い声、歓声――見学者の素直な反応が新たなエネルギーを生み、さらに熱気を帯びていく稽古。終幕が近づくと、すすり泣く声が稽古場に響きわたり、フィナーレでは、一瞬の静寂の後に大きな拍手が沸き起こりました。
スコットさんは日本語で「スバラシイ。エクセレント!」と噛みしめるように、ここまでともに作品を創り上げてきた俳優とスタッフを称えると、稽古場は一層大きな拍手に包まれました。
稽古場の外では、総稽古が終わってしばらく経ってもなお見学者たちが興奮冷めやらぬ様子で感想を語り合う姿が。
仲間たちの反響に確かな手ごたえを感じたカンパニー。
創作の舞台はいよいよJR東日本四季劇場[秋]へ。濃密な稽古を通して練り上げられてきたドラマに、さらに舞台装置、衣裳メイク、照明、プロジェクション、イリュージョンが加わり、『ゴースト&レディ』の世界が創り上げられます。

新たな作品の誕生を、どうぞお楽しみに!

『ゴースト&レディ』東京公演

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