5月6日(月・休)、JR東日本四季劇場[秋](東京・竹芝)にて開幕する、最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』。
本日4月3日(水)、横浜市あざみ野・四季芸術センターにて、メディア関係者に向けた稽古場取材会が行われました。
原作は、「うしおととら」や「からくりサーカス」をはじめ、多くのヒット作品で知られる人気漫画家 藤田和日郎氏の中編コミックス「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(2014~15年/講談社「モーニング」)。
19世紀の欧州で、近代看護の礎を築いた"ランプを持った淑女"、フローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、芝居好きなゴースト・グレイが紡ぐ不思議な絆を、史実を織り交ぜながら描きます。
演出は、ミュージカル『ノートルダムの鐘』(2016年四季初演)を手掛けたスコット・シュワルツ氏。さらに国内外の才気溢れるクリエイターたちが集結し、波乱に満ちたドラマを、想像をかき立てる舞台、壮大なスケールとともにお届けします。
メディア関係者に初めて公開された稽古は、1幕より、フローが看護団とともにスクタリ陸軍野戦病院へ向かうナンバー「走る雲を追いかけて」、フローとグレイがお互いの声が聞こえないところで想いを重ねるナンバー「不思議な絆」、2幕より、グレイが生前の人生を回顧するナンバー「裏切りの人生」など、いくつかのシーンが披露されました。
稽古の後に行われた合同インタビューには、演出のスコット・シュワルツ氏、代表取締役 社長執行役員の吉田智誉樹、そして出演候補キャストよりフロー役の真瀬はるか、谷原志音、グレイ役の金本泰潤、萩原隆匡が出席。
創作の様子や、開幕に向けた意気込みなど、それぞれが想いを語りました。
最新ミュージカル『ゴースト&レディ』東京公演、9~11月公演分は、今週6日(土)「四季の会」会員先行予約開始(一般発売は13日(土)より)。
劇団四季が新たに贈る命と絆の超大作に、どうぞご期待ください。
スコット・シュワルツ氏(演出)
本作のテーマをひとつ挙げるならば「我々はいかに人を癒すことができるか」「互いに癒しあうことができるか」。フローとグレイという、愛することを避けていたふたりが、いかに愛しているか、自分は人を愛することができるか、ということに気づく軌跡を、冒頭から幕切れに至るまでで描いたミュージカルです。原作ファンの方も、原作を知らない方も、あらゆる方に夢中になっていただける壮大なラブストーリーになっています。
吉田智誉樹(劇団四季代表取締役 社長執行役員)
「人がどれほど思い合えるか、癒し合えるか」というスコットさんが作品に込められたテーマは、「この人生は生きるに値する」という四季の理念とも通じるものがあります。スコットさんが演出された『ノートルダムの鐘』を初めて観たときの体験は忘れがたく、今回もそのあふれる才能を十分に発揮してくれることでしょう。近年重点を置いている劇団四季オリジナル作品において、本作も大きな柱の一つとなるよう、努めてまいります。
谷原志音(フロー役)
物語の冒頭、フローの願いは「殺してほしい」というものでした。つらく苦しい思いを抱えていたフローが、物語を終えるときにはポジティブなものに大きく変化している。稽古は大変なこともありますが、今とても楽しいのは、フローを演じることで彼女が辿った想いが重ねあわせられるからだと思います。私自身が感じている"楽しい"という感情を、舞台をご覧になった皆さんも感じてくれるはず。そう信じながら務めています。
真瀬はるか(フロー役)
「選んではいけない人生はない、誰もがその時々でベストな選択をして生きている」。そう思わせてくれる作品です。日々の中で私自身迷うこともありますが、この物語に人生を肯定され、勇気づけられています。
原作では、勇敢さだけではなく、チャーミングさも持ち合わせ、人間性あふれたフローが描かれていたように、多面的で魅力的な一人の女性を演じられたら良いなと励んでまいります。
金本泰潤(グレイ役)
"ナイチンゲールという実在の女性が、現代にも至る大きな功績を成し遂げた。その裏には、ある一人のゴーストがいた"。原作漫画を読んで、ふたりのバディ感に「おもしろい」と惹かれました。そしてどんな困難も打破しようとする彼女のエネルギーと、「自分が信じた道を生きる」という作品メッセージに勇気づけられるとともに、グレイが自分の苦い過去を認めて向き合い、人を信じようとする姿に共感しながら演じています。
厳しい家庭で生まれ、ある意味で閉塞されながら育ったフローと、劇場に閉じこもっていたゴーストのグレイ。そんなふたりが出会い、フローが自分の道を進むなかで、お互いに影響されながらグレイも変わっていく。グレイだけでなく、彼女との出会いで周囲の人も変わっていく。シンプルなことですが、人に影響されるということの素晴らしさを、生の舞台で感じ取っていただけたらうれしく思います。
※俳優はそれぞれ50音順
<5月6日(月・休)~8月31日(土)公演分> | ||||
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<9月1日(日)~11月10日(日)公演分>
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(撮影:上原タカシ)