3月12日(火)、鹿児島県・種子島の中種子町にてファミリーミュージカル『エルコスの祈り』の「こころの劇場」公演が行われ、この公演をもって、2023年度の「こころの劇場」が千秋楽を迎えました。
「こころの劇場」は、日本全国の子どもたちを劇場に無料招待し、演劇の感動を届けるプロジェクトです。子どもたちの心に、「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」など、生きていくうえで大切なことを、舞台を通じて語りかけたいという願いを込めて、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が主催し、この趣旨にご賛同くださる多くの企業や団体、行政のご協力により、2008 年から実施しています。
今年度、全国の子どもたちにお届けした作品は、『ジョン万次郎の夢』『人間になりたがった猫』『エルコスの祈り』の3作品。昨年4月から今年3月までの間に、北は北海道の利尻島、南は沖縄県の宮古島・石垣島まで全国137都市で389公演行い、約50万人の子どもたちを劇場へ招待しました。
3年ぶりに子どもたちを劇場に招待して実施された2023年度の「こころの劇場」。
笑い声を上げたり、手拍子をしたり。みんなで一緒に舞台を観る喜びが、劇場に溢れました。
2024年度の「こころの劇場」は『エルコスの祈り』『ガンバの大冒険』『ふたりのロッテ』の3作品を上演します。
※2023年度「こころの劇場」公演の活動について、3月13日(水)発刊の読売新聞朝刊(東京本社・大阪本社・西部本社 朝刊セット版)にも掲載されています。
『ジョン万次郎の夢』『エルコスの祈り』
「こころの劇場」公演レポート(沖縄・鹿児島)
およそ1年におよんだ全国公演の終盤、沖縄・鹿児島にある離島で行われた公演の様子をご紹介します。
『ジョン万次郎の夢』石垣島・宮古島レポート
2024年2月下旬より沖縄本島内を巡演していた『ジョン万次郎の夢』カンパニーは、3月2日(土)に石垣島に到着。空港では地元の皆様から温かい歓迎を受けました。翌日、カンパニーを代表して俳優の島村幸大、柿野麻季のふたりが、石垣市・中山義隆市長をはじめ、石垣公演にご支援くださっている関係各社の皆様を表敬訪問しました。
7日(木)には、石垣島では5年ぶりとなる「こころの劇場」公演を実施。
ジョン万次郎がアメリカから帰国する際、最初に行き着いたのが琉球の地。35校約1,000名の子どもたちが、沖縄にゆかりある彼の冒険物語を夢中で見つめました。
翌日8日(金)には2023年度の「こころの劇場」最終公演地となる宮古島へ。最後のひとときまで島の方々の温もりに触れ、『ジョン万次郎の夢』カンパニーの「こころの劇場」公演は幕を下ろしました。
『エルコスの祈り』奄美大島・徳之島・種子島レポート
『エルコスの祈り』カンパニーは、3月4日(月)に「こころの劇場」奄美公演を実施。会場では場面ごとに大きなブラボーが入ったり、一体感のある手拍子が起こったりと、作品を心から楽しんでいる様子。
翌日、奄美市教育委員会の皆様に見送られながら、カンパニーは次の公演地である徳之島へ。空港に到着すると、徳之島・天城町・伊仙町の教育委員会の皆様が、横断幕で迎えてくださいました。
そして離島をめぐるツアーの最後は種子島。11日(月)には、カンパニーを代表して俳優の奥平光音が、中種子町・田渕川寿広町長を表敬訪問。12日(火)の公演には、26校約1,000名の子どもたちが来場し、会場は大きな拍手に包まれました。
これからもより多くの子どもたちに演劇の感動を届けるため、ご支援をいただいております企業や団体、行政の皆様と協力しながら、この活動を続けてまいります。