2024年5月6日(月・休)に開幕する最新ミュージカル『ゴースト&レディ』東京公演(JR東日本四季劇場[秋])。
11月中旬、開幕に向けて創作が進む本作のワークショップが、横浜市あざみ野・四季芸術センターにて行われました。
まず行われたのは「リーディングワークショップ」。歌付きで全編の台本を読み合わせます。
今年4月にも、ナンバーや全体の流れを確認するために行われましたが、オーディションを経た出演候補キャストが行うのは今回が初めて。
台本と楽譜を手に、新たな作品の創作に立ち向かうことへの興奮と緊張感をみなぎらせながら稽古場に集った俳優たちに、演出を務めるスコット・シュワルツ氏は言葉をかけます。
「素晴らしい俳優の皆さんとともに登場人物たちやその人間関係、身体表現や音楽について学び、嘘のなく深みに満ちた作品を作りたい。そして、クリエイティブに、楽しんで。まったく新しい作品を創るわけですから、正解も不正解もない。作品を最高の状態にするために、ぜひ皆さんのアイデアを私たちにシェアしてください」
また、本作の核となる部分についても話が。
「この作品は、我々は人生をどう生きるのか、ということを描いているのではないかと思います。我々が何を信じることを選び、どのようにして信じるのか。我々が信じるものはどのように変わってしまうのか。人間がいかに痛みや恨み、後悔を手放すことができないのか。また同時に、『癒し』の物語でもあります。人はどのように心の傷を癒すことができるのか。そして、この作品は『愛』についても描きます。愛を感じることを許すことができれば、自分自身を癒すこともできるのです」
読み合わせ後にはクリエイター陣による課題や変更点の確認が行われ、脚本・楽曲のさらなるブラッシュアップを目指します。
次に行われた「ステージングワークショップ」では、いくつかのナンバーについて、登場人物の動きやダンス、場面転換の検証作業が行われました。シーンによっては、何パターンものステージングを試しながら実演。
また、使用する小道具や、ファンタジックな世界観を創り出す様々な演出についても検証が行われました。
連日試行錯誤が繰り返され、最終日には、ワークショップを経てブラッシュアップされた台本で再び読み合わせが行われました。
看護の道を志し、自らの信念を貫こうとするフロー。そんな彼女と奇妙な約束を交わし、行動を共にすることとなるゴースト・グレイ。
ドラマティックなナンバーにのせ、二人の間に不思議な絆が生まれていく様子や、激動の19世紀を様々な思いを抱え生きる人々の姿がリアルに描かれてゆき――。
作品の片鱗が見えたワークショップの締めくくり。スコットさんから俳優・スタッフに向けて、どんなリクエストにも一丸となって応える実直な働きぶりに、称賛と感謝の言葉が伝えられ、稽古場は大きな拍手に包まれました。
このワークショップを経て、製作はさらに本格化。まずは来年の稽古始めを目指し、劇団一丸となって準備が進みます。
『ゴースト&レディ』東京公演は、「四季の会」会員先行予約に先駆け、事前抽選販売を実施。いち早くご覧になりたい方は、ぜひこの機会をご利用ください。
劇団四季が新たに贈る、命と絆の超大作。どうぞお見逃しなく。
「四季の会」会員限定『ゴースト&レディ』東京公演
事前抽選販売について
2024年5月6日(月・休)初日公演の全席と、5月9日(木)~6月30日(日)の全公演の一部のお席を対象に、インターネットによる事前抽選販売を承ります。詳しくは下記をご確認ください。
受付期間:12月27日(水)18:00送信分まで