10月19日(木)、JR東日本四季劇場[秋]にて開幕するミュージカル『ウィキッド』東京公演。
9月下旬のとある日の稽古場では、シーンを区切って繰り返し演じる小返し稽古が行われていました。
緑色の肌と魔法の力を持つエルファバと、美しく人気者のグリンダ。
見た目も性格もまるで違う二人は、入学したシズ大学でルームメイトに。始めは反発し合いますが、お互いの心の芯に触れるうち、次第にかけがえのない存在に――。
ある日、オズの支配者である魔法使いからの招待状を受け取ったエルファバは、グリンダとともに大都会エメラルドシティへ向かいます。
街並みや人々が眩いエメラルドグリーンに染められ、誰もが憧れるきらびやかで刺激的な街の様子が描かれるナンバー「One Short Day」。
レジデント・ディレクターを務める荒木美保は、歌詞に登場する「夢の都」「街は光あふれて」「希望に満ち」という言葉を取り上げながら「憧れの場所に向かおうとするエルファバの台詞から伝えられる高揚感を、しっかり受け取って登場しましょう」とエメラルドシティの住人を演じる俳優たちを導きます。
同じくレジデント・ディレクターを務める坂田加奈子は、「"メルト(溶ける)""止まる"という動きの緩急をもっとはっきり。特に止まるときにはインナーマッスルを意識して」と実際に体を動かしながら指導。
また、音楽担当スタッフからは「ユニゾンからコーラスに変化するところは、もっと広がりを意識してください」とアドバイスが。
俳優たちはアドバイスを真摯に受け止め、鏡の前で一つひとつの振りや表情を確認します。
そして再び演じると、より鮮やかで高揚感あふれるシーンに。ナンバー終わりには、稽古を見守っていた関係者たちから大きな拍手が起こりました。
『ウィキッド』東京公演は、10月19日(木)から2024年1月27日(土)までの期間限定公演(※)。その後8月からは、大阪四季劇場での上演が決定しています。
観る人すべてに魔法をかける驚きと感動の舞台を、どうぞお楽しみに!
(※)『ウィキッド』東京公演につきまして、劇団四季取り扱い分の前売りチケットは完売いたしました。ただし、劇団四季が提供する「チケット出品サービス」により、今後、予約済みのチケットが出品される場合がございます。
(撮影:樋口隆宏)