8月5日(土)、自由劇場(東京・竹芝)にて、ファミリーミュージカル『エルコスの祈り』が開幕しました。
学校や親たちから落ちこぼれ・問題児と決めつけられた子どもたちが集まるユートピア学園を舞台に、厳しい管理と規律により夢や個性を失った子どもたちと、心を持つロボット・エルコスの交流を描いたこのミュージカル。
1984年の初演から繰り返し上演され愛され続けてきた本作が、2017年以来6年ぶりに東京・自由劇場に登場します。
迎えた東京公演初日、劇場には幅広い世代のお客様の姿が。開演前のロビーは、これから始まる物語への期待と笑顔であふれます。
学園で横柄にふるまうベテラン教師・ダニエラたちを、笑顔と超能力で圧倒するエルコス。そのエルコスによって個性を見出され、生き生きと輝きだす子どもたち。そして、エルコスを追い出そうと奔走する教師たちのどこか憎めないキャラクターに、客席から幾度も笑いがこぼれます。
クライマックスを迎えると、子どもも大人も物語の行く末を真剣な表情で見守ります。人の役に立つために創られたロボット・エルコスが、学園の子どもたちに"人間が忘れてしまった大切なもの"について語りかける言葉には、涙を流す人も。
カーテンコールは温かい感動に包まれ、客席から惜しみない拍手が送られました。
『エルコスの祈り』東京公演は、9月2日(土)まで上演。チケットは早めのご予約がおすすめです。
この夏は劇場で、エルコスの温かい心に触れてみませんか?
※舞台写真は事前に行われた通し稽古より
(撮影:樋口隆宏、劇団四季)