6月22日(木)、自由劇場(竹芝)にて、ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]東京公演が開幕しました。
劇団四季創立70周年記念公演として上演される本作。イエス・キリストが十字架にかけられるまでの最後の7日間を、アンドリュー・ロイド=ウェバーによるロックの旋律で綴り、また、キリスト自身を苦悩する一人の人間として描きます。
劇団創立者・浅利慶太によるオリジナル演出で幕を開けた日本初演は1973年。歌舞伎風のメイクや大八車を使用するなど斬新な演出で話題を呼びました。のちに[ジャポネスク・バージョン]と呼ばれることになる本作は、91年にはイギリス・ロンドンで上演。日本的様式美を用いた演出であると同時に、国や時代を超えた普遍的なドラマを抽出し、ロイド=ウェバーの本拠地であるロンドンにおいて、感嘆と高い評価をもって受け入れられました。
劇団の歴史とともに、大切に受け継がれてきた"原点"ともいえる演目。作品に息づく浅利の志を礎に、約10年ぶりの再演に挑みます。
初日公演には開幕を心待ちにされた多くのお客様が来場。ロビーが熱気にあふれます。
和楽器で奏でる「序曲」の旋律とともに本編が開演。ときに激しく、ときに切なく繊細に、一分の隙も無く凝縮された1時間45分のうちに展開するロック・ナンバーが最後の一音を終え、物語が結末を迎えると、割れんばかりの拍手が起こりました。
『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]東京公演は7月16日(日)まで。来年2月にはもうひとつの演出[エルサレム・バージョン]も上演予定です。どうぞお楽しみに。
『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]につきまして、劇団四季取り扱い分の前売りチケットは完売いたしました。ただし、劇団四季が提供する「チケット出品サービス」により、今後、予約済みのチケットが出品される場合がございます。
※舞台写真は前日に行われた通し稽古より
(撮影:上原タカシ)