来週25日(火)にKAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉で開幕するミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』。横浜市あざみ野の四季芸術センターでは、稽古場での総仕上げとなる「総稽古」が行われました。
本番さながらの舞台セットが組み上げられ、1930年代アメリカの雰囲気が漂う稽古場へ、衣裳・メイクを身に着けて集う俳優たち。
劇団の大切なレパートリー作品の、約8年ぶりの再演にあたり、出演経験者も新たな参加者も、様々なキャリアをもつメンバーが互いに支え合い、全力で作品に取り組んできました。
これぞミュージカルの幕開け、と言わんばかりの華やかでロマンティックなメロディをぎゅっと詰め込んだオーバーチュアの音楽が鳴り響き、通し稽古がスタート。軽快なミュージカルナンバーとタップのリズムが次々と繰り出され、コミカルな展開に、稽古場は度々笑いに包まれます。躍動感あふれる3時間があっという間に過ぎ、最後までステップに彩られたカーテンコールを終えると、額に汗を浮かべた笑顔の俳優たちへ、熱い拍手が送られました。
稽古を見守ったレジデント・ディレクターからは、「素晴らしい『クレイジー・フォー・ユー』をありがとうございました」と明るい第一声が。
「作品のエネルギーと皆さんの力が合致して、すごいものが見えていました。とても良い状態です。今日この場所で生まれたものもすべて、本番の舞台につなげていきましょう」(レジデント・ディレクター:布施陽由)
「何よりも皆さんが作品を愛していることが伝わってきました。(振付の)スーザン・ストローマン氏は、本作の振付を子どもの頃から思い描いていたそうで、細部にまでそのピュアな心が宿っています。皆さんが毎回新鮮にやっていくことで、作品がさらに生きていくはず。今後も心の底から楽しんでください」(同レジデント・ディレクター:西尾健治)
カンパニーはこのあと、KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉へ。劇場での最終調整に臨みます。
幸せいっぱいのミュージカル・コメディが横浜の街に舞い降りる日はもうすぐ。どうぞお楽しみに!
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