来週11日(土)に自由劇場(東京・竹芝)での開幕を控えた、ファミリーミュージカル『ジョン万次郎の夢』東京公演。
四季芸術センター(横浜市あざみ野)では通し稽古が行われ、最終調整に入りました。
ある日の通し稽古では、本番同様に舞台衣裳やヘアー・メイクを身にまとい、実際の舞台セットの一部も使用して実施。
「では、始めましょう」
レジデント・ディレクターの坂田加奈子が言葉をかけて稽古はスタート。緊張感ただよう稽古場が一瞬にして江戸の世界へ――。
物語の主人公は、江戸末期に日本人で初めてアメリカに渡り、日米の架け橋として近代日本の扉を開いたジョン万次郎こと中浜万次郎。
万次郎は初めての漁で遭難し、アメリカ人のホイットフィールド船長に助けられます。言葉が通じない中でも身振り手振りでアメリカ人と交流し、次第に心を通わせていった万次郎。アメリカに渡ることを決意した彼は、そこで発展した文化に触れ、日本も開国すべきと考えて鎖国をしている日本に戻りますが......。
通し稽古の後、坂田から「全力のトライがとても良かったです。この良い状態のなかで、もう一度台本を読み、自分の役の言葉をしっかりと文字でさらってみてください。その上で、また次の通し稽古に挑みましょう」と言葉が。俳優たちは表情を引き締め、力強くうなずきました。
稽古場での最終調整を終えた後、カンパニーはいよいよ自由劇場へ。舞台稽古に臨みます。 東京公演は4月2日(日)までの期間限定。本公演は、小学生以下のお子さまを対象にした、子ども料金設定があります。
日本とアメリカのかけ橋となったジョン万次郎の壮大でロマンあふれる物語を、ぜひご家族でお楽しみください!