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コラム

『ノートルダムの鐘』京都公演に向けて――海外クリエイティブスタッフによるブラッシュアップ稽古より(前編)

今月18日(日)、京都劇場(京都市下京区)で開幕を控えたミュージカル『ノートルダムの鐘』。
12月上旬、四季芸術センター(横浜市あざみ野)での稽古が佳境を迎えたある日、稽古場は特別な高揚感に満ちていました。
そこに現れたのは、演出スコット・シュワルツさん、振付チェイス・ブロックさん、アソシエート・音楽スーパーバイザーのブレント=アラン・ハフマンさん。
彼らがそろって稽古に合流するのは、4年ぶりのこと。お互いに再会と新たな出会いを喜び合います。

左から、演出スコット・シュワルツさん、振付チェイス・ブロックさん、アソシエート・音楽スーパーバイザーのブレント=アラン・ハフマンさん

カンパニーから熱い歓迎を受けた演出のスコットさんは、
「ホームに戻ってきたようです。この作品は、私たちの人間性や生きる環境を映し出し、常に"人間そのもの"を見せてくれます。(コロナ禍の)この3年の体験は、今回の公演に必ず注ぎ込まれるでしょう。皆でどんどん作品に飛び込んで今回のバージョンを作り、今日的な作品にしていきましょう!」と挨拶。

そして、まずは本番通りに歌い演じる「通し稽古」がスタート。
この6年、公演を重ね、作品に対するカンパニーの理解と愛情を熟成させてきた『ノートルダムの鐘』。その成果を演出家に見てもらえるとあって、一段と気迫がこもる俳優たち。そして圧倒的な歌唱の波が、観る者に降りかかってきます。
それを真正面から受け止めつつ、海外スタッフたちは時おり顔を近づけて何かを話し合い、今後にむけた課題を次々と見つけ出している様子でした。

「全体的には満足しています! ここから彩りを加えていきたいと思います。素晴らしいところに、さらに影と日なたをつけていく作業です」と、スコットさん。
このあと演出、ダンス、音楽のパートに分かれ、具体的なブラッシュアップ作業が行われます。

開幕に向けた稽古の様子は、レポート後編へ。
さらなる磨きをかけ、京都の地に戻ってくる『ノートルダムの鐘』に、どうぞご期待ください。

(撮影:阿部章仁)

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