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コラム

新作ミュージカル『バケモノの子』創作の現場から――稽古場本格始動!

4月30日(土)に東京・JR東日本四季劇場[秋]で開幕する新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』。1月中旬、いよいよ本格的な稽古が始まりました。

劇団四季史上最大規模のオリジナルミュージカルの創作に挑むべく、細田守監督による長編アニメーション映画「バケモノの子」が原作として選定されたのは2018年末。構想期間を経て2020年夏にはクリエイティブスタッフによるキックオフミーティングを実施。台本、音楽、振付、舞台装置や小道具、衣裳の制作が進められ、開幕まで3ヵ月半に迫ったこの日、ついに稽古初日を迎えました。
稽古前には出演者、クリエイター、関係スタッフが一堂に会した顔合わせが行われ、クリエイター陣から作品にかける熱い想いが語られました。

演出:青木豪さん(写真左)
コロナ禍にあって、芝居をつくる仕事は、人々の生活に生きがいを与えるものであるという誇りと責任を感じてきました。また僕自身、演劇界のたくさんの"バケモノ"に育てられて今があります。
日々の生活に根差した"人間の心"と、人に生きがいを与える"バケモノの心"を持ち合わせて、今日まで1年以上準備を整えてきました。長丁場になりますが、これから皆さんで、たくさんの"バケモノの子どもたち"を育てようではありませんか。

脚本・歌詞:高橋知伽江さん(写真右)
「『バケモノの子』は、子どもの成長を祝福する話。これはたくさんの師匠の物語です」と、スタジオ地図の齋藤プロデューサーがおっしゃっていました。私たちの社会に向けた細田守監督の願いが込められている作品です。
周りがみんな師匠であるという物語には、劇団だからこそ、熱く表現できるものがあるはずです。本作を劇団四季のために執筆し、皆さんに託すことができて本当に嬉しく思います。

顔合わせのあとには、台本の全編を通す読み合わせが行われました。
人間の世界とは別の、もう一つの世界――バケモノ界・渋天街。長年バケモノたちを束ねてきた宗師の引退宣言により、次期宗師を巡って、とにかく強いが乱暴者の熊徹と、強さも品格も合わせ持つ猪王山が対立することに。宗師から弟子を取ることを課された熊徹は、人間界の渋谷で一人ぼっちの少年・蓮に出会い、「九太」と名づけて弟子にします。
ぶつかり合いながらも修行を重ね、やがて本当の親子のような絆を育む熊徹と九太。人間とバケモノの違いを超えて、「自分は何者か」という問いに対峙し成長していく彼らの物語が、力強く胸を打つ音楽とともに紡がれ、稽古場に壮大なミュージカルの骨格が立ち上がりました。

開幕に向けて、新たなスタートを切った『バケモノの子』。明日29日(土)午前10時からは「四季の会」会員先行予約が、2月5日(土)午前10時から一般発売が始まります。
劇団四季が総力をあげて贈る最新オリジナルミュージカルに、どうぞご期待ください。

『バケモノの子』「四季の会」会員先行予約のご案内

 

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