劇団四季の活動につきまして、現在、ご支援をお願いするクラウドファンディングを実施しております(本年9月30日まで)。
今回頂戴するご支援は、劇団活動の維持のため、中止公演の損失補填および今後の活動資金に充てさせていただきます。
※所得税などの税制上の優遇処置の対象とはなりません。予めご了承ください。
6月17日に今回のプロジェクトを開始し、20日に目標額を達成することができました。
ご支援くださるすべての皆様に、心から御礼を申し上げます。
このような短期間での達成に、劇団員一同、大変驚くと同時に、劇団四季を応援してくださる方がこんなにもいらっしゃることをあらためて実感し、本当に勇気をいただいております。
劇団四季は、新型コロナウイルス感染症の影響により、この6月末までで年間公演の3分の1を中止することとなり、かつてない事態と損失に直面することとなりました。
この未曽有の日々に、劇団内でもさまざまな努力を重ねております。
ようやく公演再開の目途が立ち、7月14日より再び劇場の幕を開けることができる見込みとなりました。
しかし、総座席の5割を超える座席の販売が出来ないなど、完全な形での事業再開はまだ難しい状況にあります。また、これをいつまで継続しなければならないのかの目途も立っていません。
今回クラウドファンディングを実施させていただいた第一の理由が、この状況に対応するためです。「コロナ禍」は長期化が予想され、全く先の見えない危機です。どんな事態になっても、劇団が継続できる可能性を1%でも高めていく努力をする必要があると私たちは考えました。
大変ありがたいことに、すでに関係企業・機関の皆様からもご支援を頂戴しており、公的な支援につきましても、最大限活用させていただく所存です。そして、たとえ赤字であっても、再開する公演の入場率を高めるなどの努力を続け、何としても劇団組織を未来に繋げてまいります。
もう一つの理由は、舞台芸術に関わる全ての人たちが直面している、危機の大きさを少しでも知っていただきたいという願いからです。
劇団四季は、演劇業界では比較的大きい組織ではありますが、それでもお客様や支援者の方々からのサポートを頂戴したい現実があります。こうした我々の業界の窮状を、皆様にご理解いただくきっかけになればと考えました。
今回のクラウドファンディングで頂戴した資金は、オリジナル作品の開発など、劇団の未来を支える仕事に生かしていきたいと願っております。
自分たちが権利をコントロールできるオリジナル作品のラインアップが増え、海外作品と同じようにお客様に愛されれば、今回のような危機に再び直面しても対応策の幅は大きく広がります。「劇団四季を守りたい」と思ってくださる支援者の方々のお気持ちにも、お応えできることになると考えています。
このクラウドファンディングプロジェクトは、本年9月30日まで継続しております。
皆さんからいただいたお心をしっかり受け止め、一歩一歩、前に進んでまいります。
ご支援をくださったすべての皆さまに、劇団を代表して御礼を申し上げます。
これからも、劇団四季の活動にご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
6月29日(月)更新