ファミリーミュージカル『王様の耳はロバの耳』は、古代ギリシャの同名の神話をもとに、「言葉の錬金術師」とも呼ばれる歌人・寺山修司が書き下ろしたミュージカルです。 1965年、第2回ニッセイ名作劇場として初演。以来、四季のファミリーミュージカルの一つとして繰り返し上演され、多くのお客様に親しまれてきました。
名作童話としても名高く、一見、子ども向けのおとぎ話に見えるこの作品ですが、決して「むかしむかしのある国」の話で片付けられるものではありません。情報があふれるこの現代にこそ、真実を見きわめる目を持つこと、本当のことを言う勇気、間違いを素直に認める心が求められているかもしれません。
わがままな性格から、神様によってロバの耳に変えられてしまった王様と、王様の髪を切るためにお城に呼ばれ、その秘密を知ってしまった床屋......。 彼らや町の人たちの行動や考えは、身近な何かや誰か、あるいは自分にも重なって、はっとさせられることがあるかもしれません。
この物語はきっと、子どもにも大人にも大切な"本当のことをいう勇気"を教えてくれることでしょう。
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