1974年4月6日、故郷のスウェーデン以外では無名だったとあるグループが、歴史あるユーロビション・ソング・コンテストにて「恋のウォータールー」という歌を披露し優勝しました。
そのグループの名はABBA(アバ)。4人のメンバー(アグネッタ・フォルツコグ、ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース、アンニ=フリッド・リングスタッド)の頭文字をとって名付けられたABBAは、現在までに世界中で3億5千万枚以上のレコードを売り上げ、今や伝説として語り継がれる存在です。
ABBAは数えきれないほどのヒットシングルやアルバムを生み出し、コンサートは完売。さらに彼らのドキュメンタリー映画が製作されれば即ヒットするなど、デビューからの8年間、ABBAはヨーロッパのチャートを制覇しました。
そしてABBAの音楽は海を渡ってアメリカをも席巻し、「ダンシング・クイーン」で初めて全米1位を獲得。日本では14のシングルが「オール・ジャパン・トップ20」入りを果たし、中でも「サマー・ナイト・シティ」「チキチータ」「ヴーレ・ヴー」「ギミー!ギミー!ギミー!」は1位に輝きました。
ABBAは世界的に成功を収めたのです。
こうして次々とヒットソングを生み出し続けたABBAですが、1982年、突如として解散します。しかし、ABBAの音楽は世代を越え、国境を越えて人々を魅了し、今もなお変わらぬ人気を保ち続けています。
そして、デビュー25周年にあたる1999年、ミュージカル『マンマ・ミーア!』がロンドンで開幕。ABBAのファンたちは当時の思い出を蘇らせながら踊り、一方で初めてABBAの音楽に触れた観客もその魅力に引き込まれ、カーテンコールはライブ会場さながらの光景に。
開幕から数週間後にはアルバム『ABBA Gold』がUKチャートの1位に返り咲くなど、『マンマ・ミーア!』によってABBAが与える影響はさらなる広がりを見せました。
そして2010年、ABBAはロックの殿堂入りを果たしたのです。
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