登場人物 Character

キャラクター紹介

熊徹 くまてつ

熊のような容姿を持ち、バケモノの世界・渋天街で一二を争う最強のバケモノ。街の長・宗師の次期候補の一人。孤児のため独学で武術を極めてきた。粗野で横暴だが、心に強い信念を持つ。宗師になるには弟子がいることが条件だったが、誰も乱暴な彼の弟子にはなりたがらなかったため、身寄りのない人間の蓮を引き取り九太と名付け、弟子にしてしまう。九太を指導する中で、独りよがりだった武術が次第に洗練されていく。

蓮(九太)れん(きゅうた)

9歳で両親と離ればなれになってしまった少年。行き場がなく渋谷の路地裏をさまよっていたとき、熊徹と偶然出会い、バケモノの世界・渋天街へ迷い込む。強さを求め、熊徹の弟子となり、渋天街に留まることを決意する。熊徹との修行と冒険の日々を重ね、やがて17歳のたくましい青年へと成長する。

猪王山 いおうぜん

猪の顔にライオンのようなたてがみを持つバケモノ。渋天街の誰もが強さ・品格ともに一流と認める存在で、数多くの弟子を持つ、次期宗師の最有力候補。一郎彦と二郎丸の父親。

一郎彦  いちろうひこ

猪王山の長男。親ゆずりの強さ・品格を持つ優等生。子どもの頃から父のような立派な剣士になることを夢見るが、成長するにつれて自分自身が何者なのか疑念を抱くようになり、人間でありながら堂々と振舞う九太に憎悪を向けていく。

多々良 たたら

猿の顔を持つバケモノで、熊徹の旧友。頭の切れる、口の悪い皮肉屋。人間であるにもかかわらず熊徹の弟子となった九太に当初は冷たい態度で接するが、次第に百秋坊とともに九太に目をかけていく。

百秋坊 ひゃくしゅうぼう

豚の顔を持つバケモノで、熊徹の旧友。聡明で、誰にでも優しく接する僧侶。熊徹との師弟関係に悩む九太に助言を与える。

二郎丸  じろうまる

猪王山の次男。子どもの頃から強いものに憧れ、父と兄を自慢に思っている。天真爛漫で、無類の食いしん坊。やがて穏やかな性格で誰とでも親しくする好青年に成長し、九太の親友となる。

宗師 そうし

渋天街に棲む10万を超えるバケモノを束ねる長老。引退して神様に転生すると宣言し、新たな宗師となる、強さ・品格ともに一流のバケモノを探している。

楓  かえで

進学校に通う女子高生。正義感が強く、努力家で優等生。渋谷で蓮と出会い、一緒に勉強をするようになる。蓮にとっては、人間界での師匠のような存在。

蓮の母  れんのはは

夫と離婚後、女手一つで蓮を育ててきたが、蓮が9歳の時に不慮の事故で急死。蓮のそばに時おり幻として現れ、バケモノ界と人間界の間で悩みながらも成長していく息子を見守り続けている。

人物相関図

相関図