劇団四季

はじめに Introduction

自由劇場が停電に?!
"暗闇"で起きる、抱腹絶倒の爆笑コメディ。

『エクウス』を代表作にもつイギリスの劇作家ピーター・シェーファー(2016年逝去)が描いた、爆笑に次ぐ爆笑の傑作喜劇『ブラックコメディ』が、2017年4月、自由劇場に登場します。

主人公は無名の若い彫刻家。ある晩、彼は留守中の隣人宅から数々の調度品を無断で借用。フィアンセの父親と、大富豪の美術コレクターを自宅に招き、これらの品々が自らの作品であるかのように仕立て、一挙に富と愛する女性を手に入れようと企てます。しかし、突然停電が起こり、次から次へと招かざる客が訪れて……?!
一世一代の大勝負の日が、たちまち悪夢へ。このピンチ、彼は切り抜けられるのでしょうか――。

物語の要である停電というシチュエーションを、作者ピーター・シェーファーは“明暗逆転”、つまり、電気がついている時には舞台は暗く、停電になると照明がついて明るくなるという特異な演出で表現しました。この大胆な演出によって、暗闇の中で次々と起こるハプニングや、隠された主人公の本音や嘘が浮き彫りになり、滑稽なまでに明るく照らし出されるのです。

ストレートプレイの中でも高い人気を誇る本作が、多くの再演リクエストにお応えして、2008年以来8年半ぶりに自由劇場に蘇ります。どうぞお楽しみに!

舞台写真

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