去る12月末、劇団四季の拠点・四季芸術センター(横浜・あざみ野)にて、新作海外ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』の劇団内オーディションを実施。初演に向けた出演候補キャストが決定しました。
この作品は、アカデミー賞7部門を受賞した同名映画をベースに、2014年に英国・ロンドンで舞台化された台詞劇です(原題:『Shakespeare in Love』)。 名作「ロミオとジュリエット」誕生の裏に、もしもこんな恋があったら――。実在した人物や史実を緻密に織り交ぜながら、劇作家ウィリアム・シェイクスピアと、演劇を愛する資産家の娘ヴァイオラの秘められた恋を、ドラマチックに描きます。
オーディションは2日間にわたって実施され、おもに、主人公ウィリアム・シェイクスピア、ヒロイン ヴァイオラ、シェイクスピアの友人マーロウを対象に審査。四季の原点であるストレートプレイへの出演に意欲を燃やした、のべ200名の男女が挑みました。
審査会場の稽古場で、一人ひとりに真っ直ぐな視線を送り審査するのは、これまでに数多くの舞台演出や脚本を手掛けられ、今回初めて四季の舞台を演出される、青木 豪さん。 一次審査は、ヴァイオラが住む館のバルコニーで、ふたりが恋心を通わせるシーンを。続く二次審査では、ふたりの愛が結ばれた翌朝のシーンを審査。
「決められた動きはありません。楽しく自由にやってみてください」 俳優たちの緊張を解きほぐすように、青木さんから柔らかい口調で言葉がかけられ、審査がスタート。 途中、「驚いた様子をハッキリと」「もう少し低い音で台詞を言ってみてください」と、指示を送りながら二度三度と同じ場面を繰り返し、また時にペアを変えて、キャラクターとのマッチングや、互いの相性を慎重に見定めていきました。
『恋におちたシェイクスピア』は、6月22日(金)に東京・自由劇場での初演を迎え、9月に京都(京都劇場)、10月に東京公演再演(自由劇場)、12月に福岡(キャナルシティ劇場)で上演します。 劇団四季12年ぶりの新作ストレートプレイに、どうぞご期待ください!
※ 東京公演(6月22日(金)~8月26では日(日)はすべての公演においてインターネットによる事前抽選販売を行います。 >>事前抽選販売について詳しくはこちら
<『恋におちたシェイクスピア』出演候補キャスト>
ウィリアム・シェイクスピア・・・・・・上川一哉 若き劇作家。スランプに陥っていたが、ヴァイオラとの出会いによって筆が進み、「ロミオ&ジュリエット」を書き上げる。
クリストファー・マーロウ・・・・・・田邊真也 人気劇作家。シェイクスピアの友人で、彼に創作のヒントを与える。
ヴァイオラ・デ・レセップス・・・・・・山本紗衣 演劇をこよなく愛する資産家の娘。男装してシェイクスピアが書く新作のオーディションに現れ、主人公ロミオ役に抜擢される。
リチャード・バーベッジ・・・・・・阿久津陽一郎 シェイクスピアの才能を認める人気俳優。彼の作品を上演したがっている。