【更新】新作海外ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』上演決定!2018年6月東京を皮切りに、京都・福岡を巡演

このたび劇団四季は、新作海外ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』の上演を決定しました。2018年6月に、自由劇場(東京・浜松町)で開幕。その後、京都、東京(再演)、福岡を巡演します。

この作品は、ディズニー・シアトリカル・プロダクションズとソニア・フリードマン・プロダクションズが製作、2014年に英国・ロンドンで上演されたストレートプレイです(原題:『Shakespeare in Love(シェイクスピア イン ラブ)』)。 アカデミー賞7部門を受賞したマーク・ノーマンとトム・ストッパード脚本による同名映画(1999年日本公開)をベースに、リー・ホールが脚本を手掛けたこの舞台は、ロンドンで高く評価されました。

名作「ロミオとジュリエット」の誕生に、若きシェイクスピアの道ならぬ恋が大きく関わっていたとしたら――? ストーリーには、フィクションと事実が巧妙かつ周到に織り交ぜられ、それらが作品誕生秘話に説得力を与えています。ヒロイン・ヴァイオラを除くメインキャラクターの多くが実在する人物であり、イギリス演劇が大きく発展したエリザベス王朝を舞台に物語は進みます。

なお、この作品の四季版上演にあたっては、演出を青木豪さん、翻訳を松岡和子さん、音楽を笠松泰洋さんにご担当いただくこととなりました。

演出家 青木 豪さんコメント
「ちょうど、シェイクスピアの人生を描いた作品を創りたいと考えていた矢先に、このたびのお話をいただき、二つ返事でお引き受けいたしました。私は、これまで四季の海外ストレートプレイの翻訳上演に多数触れてきました。四季は、芝居を観る喜びを教えてくれた劇団です。この度の機会はありがたく思う反面、重責でもありますが、『芝居は本当にすばらしい』とお客様に感じていただけるよう、創ってまいりたいと思います」

劇団四季代表取締役社長 吉田智誉樹コメント
「この作品は、芝居への愛情と祈りに溢れた人々の姿を描いた人生賛歌です。創立65周年を迎えるこの機に、劇団の原点であるストレートプレイの魅力を、しっかりお届けしていきたいと思います」

四季でのストレートプレイ新作上演は、『鹿鳴館』(2006年初演)以来、12年ぶりのこと。創立65周年の節目の年に贈る作品に、どうぞご期待ください!


171114sil01.jpg『恋におちたシェイクスピア』演出を担当される青木 豪さん(左)と、劇団四季代表取締役社長 吉田智誉樹(右)。

(撮影:上原タカシ)




<『恋におちたシェイクスピア』 公演概要>


東京公演(初演)
2018年6月開幕予定
会場:自由劇場(浜松町)

京都公演
2018年9月開幕予定
会場:京都劇場(京都駅ビル内)

東京公演(再演)
2018年10月開幕予定
会場:自由劇場(浜松町)

福岡公演
2018年12月開幕予定
会場:キャナルシティ劇場(キャナルシティ博多内)

※ 詳しい公演日程等、詳細は決まり次第オフィシャルウェブサイトでお知らせいたします。


<あらすじ>


エリザベス王朝時代の英国・ロンドン。上流階級の貴族たちが演劇を観る芝居熱が花開いていた。当時は二つの芝居小屋があり、北部の「カーテン座」劇場が大盛況であった一方、テムズ河対岸にある「ローズ座」は、客が入らず資金難で閉鎖寸前であった。

ローズ座のオーナー、フィリップ・ヘンズローは、作家ウィリアム・シェイクスピアの次の新作をあてにしていたものの、彼はスランプの真っ只中。まだ台本も完成していないのに出演者オーディションが始まってしまう。 そこにトーマス・ケントと名乗る青年がやってくる。実はケントの正体は、資産家レセップス卿の娘、ヴァイオラ。女性が舞台に立つことが法で禁止されていたこの時代に、演劇を心から愛するヴァイオラは、男装して完璧に演じて見せ、シェイクスピアはその才能に気付く。ケントを追ってレセップス卿の館まで来たシェイクスピアだが、ヴァイオラは本来の女性の姿に戻っていた。そうとは知らないシェイクスピアは、一目で恋におち、館のバルコニーの下から愛の言葉を投げかける。

ケントがヴァイオラの仮の姿だとは気付かぬまま、シェイクスピアは新作の稽古を開始。ヴァイオラと出会ってから、筆が進み、稽古にも熱が入った。 しかしヴァイオラは、許嫁がある身で、近く結婚が控えていた。別れの手紙を受け取り、レセップス卿の館までやってきたシェイクスピアは、ケントがヴァイオラであることを知る。燃え上がる二人。その後も人目を忍んで愛を育み、やがて二人の恋のかたちが「ロミオとジュリエット」のストーリーを創り上げていった。

しかし、稽古が終盤シーンまで来たある日、ケントが女性であることが発覚してしまう......。