8月2日(火)に四季劇場[秋](東京・浜松町)にて開幕するミュージカル『マンマ・ミーア!』東京公演。
四季芸術センター(横浜市・あざみ野)では、連日稽古が行われています。
舞台はギリシャの小さな島。結婚式前夜に起きた騒動の中で、母娘の絆や人生を謳歌する人々の等身大のドラマを描いた物語。
誰もが一度は耳にしたことのある「ダンシング・クイーン」や「チキチータ」など、世界的ポップスグループ"ABBA"のヒットナンバーで構成された音楽も魅力の一つです。
稽古を進行する演出スーパーバイザーは、2002年の日本初演時からロージー役を演じ、長年本作に携わっている青山弥生。溢れるようなエネルギーと勢いに満ちている作品だからこそ、言葉の一つ一つを大切に、「しっかり意味を伝えること」を意識して稽古を進めます。
この日小返し稽古(場面ごとに繰り返して行う稽古)を行ったのは、1幕中盤、主人公ドナが長年の友人・ターニャとロージーに「娘の父親が誰だか分からない」と打ち明けるシーン。気丈に振る舞ってきたドナが自身の過去に対して初めて後悔の言葉を口にし、友人たちに大いに励まされるという重要な場面です。見守る青山は、「何が主語で、何が結論なのか。長い言葉は分解するとどういう意味になるのか。そう考えてみると、自然と話し方が変わるはずです」とアドバイスを送ります。
俳優たちはその指摘を着実に自身の表現に還元するべく、何度も練習を繰り返しました。
その後は場面を通しての稽古が行われ、稽古場はまさに劇中ナンバー「ダンシング・クイーン」に歌われる「人生は最高だよ」というフレーズを体現するようなエネルギーとパワーに包まれました。
連日の暑さに負けない、熱い稽古を行っている『マンマ・ミーア!』は、10月下旬までの期間限定公演です。
そのパワーを受け取りに、ぜひ劇場へ足をお運びください!