6月22日(水)、劇団四季の社会貢献活動『美しい日本語の話し方教室』の実施校が、のべ5000校に達しました。
『美しい―』は、四季の方法論の一つである"母音法"を用いて、はっきりと聞き取りやすい話し方を身に付けてもらおうという授業。
2005年度から始まったこの取り組みは今年で12年目を迎え、首都圏を中心に北海道から沖縄県まで、全国各地の小学校で41万人以上の児童に向けて授業を行ってきました。
この日訪れた学校の一つ、千葉県の日出学園小学校では、元気いっぱいの児童たちが授業開始前から教室で歌の練習をするなど、準備万端で迎えてくれました。
授業が始まると、積極的に手をあげて発言したり、大きく口を開けて母音を意識しながら話してみたりと、"美しい日本語の話し方"を身に付けようと一所懸命な姿が。
授業の後半では、ミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』のテーマ曲「友だちはいいもんだ」を合唱。母音法を意識して歌詞を正しく伝えるとともに、「思いやり」や「友情」の大切さについて考え、気持ちを込めて相手に言葉を伝える練習です。この頃には話し方の"コツ"を掴んだ児童たち。まずは母音だけで発音してから子音を付ける、という練習を自ら行っていました。
最後には、席を立って全員で顔が見えるように半円になり、歌に込められた思いを、友だちに伝えるように歌いました。
"話す"ことは大切なコミュニケーションの手段。しかし、学校で読み書きを習うことはあっても、話し方を習うことはなかなかありません。
この『美しい日本語の話し方教室』を通して、多くの児童が自分の気持ちをしっかりと相手に伝えられるようになることを祈り、劇団四季は今後も全国各地でこの取り組みを実施してまいります。