ここは東北地方の湯の花村。豊かな自然に抱かれ、大人も子どもものびのびと暮らしています。
父を亡くした水島勇太は東京から母の実家のあるこの村に引っ越してきました。
都会で育ち、東北弁ではない言葉を話す勇太に村の子どもたちは興味津々。
「モヤシっ子のユタ」と呼んでちょっかいを出します。
でも人見知りのユタは村の子どもたちとどうやって接すれば良いのかわかりません。
なかなか心を開かないユタにしびれをきらし、村の子どもたちは次第にユタをいじめるように…。
ユタの味方になってくれるのは、寅吉じいさんと心優しい小夜子だけ。
悩んだユタは「死んでしまいたい」と考えるようになります。